2005-04-13から1日間の記事一覧

今日は焼き肉+ビール攻撃。さあ、肉食うぞ。にくにくしいのがいいのだ。

誤用

新しい実験化学講座の配本を受け取る。 いつも気になる間違いを何カ所かで見つけた。 「シリコン(silicon)」と「シリコーン(silicone)」だ。 シリコンはそのままケイ素のこと。これはそれほど難しくない。 しかし、シリコーンは違う。シリコーンはケイ素ー酸…

結晶の正しい割り方

Fluorite の光学材料の話を書いたので、おまけにもう一つ。 劈開の強い結晶を希望のサイズに割り出すときには、ある種のコツがいる。 例えば、岩塩(塩化ナトリウム)の1cm角の結晶から、厚さ1mm、縦横1cmの板を切り出すとする。 (001) の劈開を利用して…

ホタルのレンズ

Fluorite は屈折率の波長による変化が小さく(この特性を「低分散」という)、人工の単結晶 fluorite でレンズを作ると猛烈に性能の良い光学系が組み上がる。 波長によって焦点位置がずれる「色収差」を補正するには、もってこいの材料だ。 屈折率は小さいの…

Fluorite の材料としての利用

Fluorite は愛好者が多く、いろいろな話があるが、少し材料科学的な話題で。 こんな話を書くヤツはあまりいないだろうから。 初めてフッ素単体を単離したモアッサンは、天然の fluorite をくりぬいた容器に液化フッ素を閉じ込めたようだ。 ガラスだろうが金…

本日の写真

博物館に頼み込んで撮影させてもらった古い標本。 Fluorite(足尾)。大きめの結晶で2cmを下回るぐらいの大きさ。 (001)が豊かに発達し、(111) はわずか。(210) っぽいのも。 無色で透明なサイコロ状の結晶。貫入双晶らしきものがいくつか。