元素

黒鉛

昔は石墨と言いました。今は黒鉛かグラファイトです。ケベックのものです。 方解石に埋まっているので、高温高圧で堆積岩中の炭質分が変化したものでしょう。 結晶が歪みやすくわかりづらいんですが、六角板状の結晶。 ここに、連なったベンゼン環がずらーっ…

ダイアモンド

ビッカース硬度計の圧子です。 先端部に4mmぐらいのダイアモンドが鉄の台座に嵌めてあります。 頂点は4角錐で、136度に研磨してありますが、それ以外の埋まっている部分はすべて自然の結晶面のようですね。横に面がちょこっと見えます。 これを対象物…

トルシア形高力ボルト

でにさんにプレゼントをもらいました。 鉄鋼構造要素を組み上げるボルトで、ハイテン製。 インパクトレンチで締め、末端のピンテール部をつかんで規定トルクで締め上げると、破断溝で破断するのだそうです。 写真とは座金の位置が違い、ボルト頭の座ではなく…

チッ素

とりあえず、水中にチッ素を吹き込んで撮影してみました。 三角形の泡ができるのを待つこと十数枚、やっと三角の泡が! チッ素は本質的に三配位(手が三本)なので、三角形の泡にしたかったのです。

液化チッ素

太陽日酸が、ローリーでCEに汲みに来ていました。 操作弁 んで、よくバルブが凍りつくので、バルブを銅ハンマーでぶっ叩くのですが・・・ もはやハンマーの形をしていません。 柄のついた何か特殊な金属塊に豹変しています。使い込みすぎ。

純フッ素ガス

どう見てもただのヤザワの50mLナスフラスコにしか見えません。 これがもっとも(化学的反応性のために)撮影に苦労する元素なんですが、ベストを尽くせば尽くすほど、ただのフラスコにしか見えなくなります。 世の中なんてそんなものですかそうですか。

水銀

天羽先生は「まさに明鏡止水」とおっしゃるのですが、物理的にこれほど撮りづらい元素はありません。映り込んじゃうし。 最終的には、映りこみ防止のフード(蝿帳みたいなヤツね)に放り込むしかないようです。 球面鏡を撮ってるようなものですから、オレや…

白リン

かわいいねー。 でも、どうしても室内光のせいで赤リンがちょこっと出来ちゃうので、真っ白じゃなくて黄色くなっちゃいます。

イリジウム

かちわりイリジウム。すっごく高かった。

銅を含んだ石膏(アリゾナ)

アリゾナの自然銅です。師匠に見繕ってもらいました。 面白いことに、石膏(天然の硫酸カルシウム水和物)の結晶のなかに、銅の結晶が閉じ込められています。 石膏と自然銅は同時期成長のようです。 銅は酸化でくすみやすい金属ですが、この状態ですといつま…

周期表の生みの親

メンデレーエフの顔の刻印された1ルーブル硬貨(ソビエト連邦時代) なぜかラトビアからやってきました。

希土ドープ蛍光体

(Sr,Ca,Ba,Mg)5(PO4)3Cl: Eu2+ LaPO4: Ce3+, Tb3+ Y2O3: Eu3+

鉛樹

電解鉛樹を作って、これを引き上げてみようとたくらんだのですが、ぐにゃぐにゃに曲がってしまい挫折。 どうやったら太るんでしょう。

希ガス5兄弟

放電写真がないぞー、と左巻先生に言われたので、載せてなかったのを撮り直し。ヘリウム ネオン アルゴン クリプトン キセノン ネオンだけまったく発光スペクトルが違います。 あとのも、チョボチョボは違って見えますが、よほど慣れないと区別付かないかも。

白金末

触媒で使う白金は、金属塊よりも非常に細かいものです。 表面積に応じて反応性が上がるためです。 白金末だとだいぶ灰色っぽくなってきます。 これでもまだ粗くて、常用するものは白金粒が非常に細かく、ほぼ真っ黒に見えます。こういうのを白金黒といいます…

白金

じっくり光をまわして、撮りなおし。 鏡を撮影しているみたいなものだから、けっこう難しいです。

金属バナジウム2

前にほっておくと腐るって話を出しましたが、写真をすっかり忘れてました。 酸化皮膜ができて、青みの強い虹色になります。 ビスマスの虹色がありなら、これもまたありですよね。

白金

前の写真はあまりにもらしくないんで、撮りなおしました。 塩素キャリアによるCVD成長で骸晶がよく見えます。 面は、(111) 八面体と (100) 六面体の集形。 ちょい光輝をにじませてみました。

しょうがないから再撮影

マグネシウム再発注。蒸留品(結晶)。ステンレスレトルトの上に咲いた銀色の花。 ウチのも一回塩酸洗浄しないとなぁ。

ガリウム

アルミニウムの一周期下、13族のガリウムです。 やや青みがかった銀白色の金属で、融点が低く、体温で簡単に融けてしまうほど。 それだけならまだいいんですが、とにかくいろいろなところにペタペタ貼り付き、えらく難儀します。 テフロンやプラスチックは…

アルミニウム

おなじみのアルミニウムなんですが、結晶を作りづらいことこの上なし。 酸化皮膜が乗ってなかなか剥けてくれないし、湯をゆっくり冷やしても結晶が大きく育ってくれません。 とりあえず外見だけでも。 よーく見ると結晶粒界にまぎれて、樹枝状の結晶組織が見…

ジルコニウム

ヨウ素法によるクリスタルバーが間に合わなかったので、手持ちの焼結品を。

臭素

日本の常温において液体の元素の一つ。もう一つは水銀です。 ハロゲンで、とても刺激臭。体にも悪いです。 気化し、重い茶色い煙をもうもうもう。

亜鉛

金属亜鉛の粗粒のものを作り、低温脆化させて叩き割ってみました。 亜鉛は遷移金属末端の金属で、d軌道はすべて占められていることから、遷移金属よりはむしろ典型金属に近い性質を示します。いろいろな点でスズに似てますね。 破断面。やや青みがかった独特…

セシウム

毎日毎日名前を聞くことになってしまった、セシウム。 たぶん、単体を見たことのある人は、千人に一人もいないのではないでしょうか。 この日記をごらんの皆様はよくわかっていると思うのですが、非放射性の金属セシウム 133 です。まあ当然ですよね。 大変…

イッテルビウム

イッてる元素、ランタノイドの最後から数えて二つ目、イッテルビウム。 銀白色の金属で、ゆっくりと空気中でくすんでゆきます。 これもスウェーデン、ストックホルム湾郊外のイッテルビーのペグマタイトのガドリン石から見出された元素です。イッテルビーで…

ジスプロシウム

これもかなり珍しく、野外では見かけることのない元素です。ジスプロシウム。 重希土類の中堅で、銀白色の金属です。空気酸化に対する安定度はランタノイドの中では並。空気中で写真を撮影しても腐りません。 応用としては、とにかく磁性材料。 ネオジム-鉄-…

希ガス5兄弟

元素検定その1.次のアンプルには何の希ガスが詰められているでしょうか(配点50)。 さっぱりわかりませんね。ただの空のガラス封管にしか見えませんが。 やっぱり常套どおり放電写真でしょう。

ルビジウム

アルカリ金属の一つ、ルビジウムです。銀色のベタベタした粘っこい金属です。 周期表上でカリウムの下、セシウムの上で、予想されるとおり酸素に対してとても活性な金属です。 空気中に出してもそう簡単には燃えませんが、可燃物(キムワイプとか)にくっつ…

ルテチウム

ルテニウムじゃないですルテチウムです。 ランタノイドの末端、f軌道が全部詰まってます。 ランタノイドでは一番存在量が小さく、しかも手に入れづらい重希土類。 資源量が少なく、しかも軌道が全部電子に占められているので元素特性が出づらく、実はほとん…