doublet2005-07-20

写真は水晶。中で屈折した光線にピントを合わせてみました。
透かして内部に見える柱面の条線が幾何学的。


こういうものが野山に落ちているのを拾ってきて、眺めて楽しむのが「鉱物採集」という趣味です。
綺麗で、ピカピカの結晶があると、わくわくします。
原始的でもあり、学術的でもあります。
科学の原点のひとつでもあります。


ちなみにバックの色は紙ヤスリ(耐水ペーパー)です。
なんで紙ヤスリかって言うと、朝四時なのに分析機器が言うことを聞かず、格闘しているからなんです。
ツルハシでぶっこわしてやりたいです。
大ハンマーでぶん殴ってやりたいです。


ぶっこわす。

紫陽花

写真はガクアジサイアジサイの原種。
シーボルトがこよなく愛し、日本での愛人の名前を学名に入れようとしたらしい*1
この時期の山はいたるところで花が付いている。
カミさんと散歩しながらその話をしていたが、属名ハイドランジアが出てこなかった。
最近物覚えが悪くてね。
昔の記憶で、あまり使われないものは在庫一斉処分でセールをしちゃったみたいだ。

*1:調べたところ、種名には採用されなかったようだ。

The last one

下の写真はトラスコット石(菱刈鉱山)。
層になった金鉱石の脈石。
構成元素とは裏腹に、滅多にお目にかかれない鉱物。
カルシウムと少量のマンガンの含水ケイ酸塩。
大粒の結晶を形成するのだが、未だに結晶構造の対称心の有る無しの決着がついてない。


豊羽鉱山の閉山決定によって、国内最後の金属鉱山となってしまった菱刈鉱山の産*1
菱刈は、(株)住友金属鉱山の最後の砦。黄金の国ジパングの誇り。
超高品位鉱(金が目で見えるらしい)でニュースをにぎわしたことも。
貯鉱を鍵付きの倉庫に入れるという話も聞いたことがある。

*1:この表現は正確には正しくない。休山になっていない金属鉱山も小さいところは何カ所かある。よく知られているのは野田玉川で、鉱種マンガンで「操業中」で名簿に載っている。実質は装飾用のバラ輝石をちょぼちょぼ採掘しているという形。

ツツガムシ

気を付けようね。つつがむし。
発熱/刺し口/発疹が主要3徴候なんだそうで。
山から帰ってきて、一週間ぐらいたって高熱が出たら赤信号。
新潟、山形、秋田の沢は今頃が盛りなんだそうだ。