突然の贈りもの

頂き物のマクロズマール。
summar
二つの時代のものが混じっています。
65mm が入ればコンプリートです。


ありがとうございます。大事に使います。


真のマクロレンズ*1は設計倍率が高いほど基本的に焦点距離が短くなります。
いよいよ私も自分が何のレンズを所有しているのか完全につかみきれなくなってきはじめています。
今の保有分ですと、
10, 12.5, 16, 17, 19, 20, 24, 25, 28, 30, 35, 38, 40, 42, 45, 48, 50, 55, 60, 63, 65, 75, 80, 95, 105, 120
という焦点距離になっており、80mm 以上は基本的に設計倍率が等倍 (1:1)、それより短いものはより高倍率対応の設計です。
こんなに細かく刻んでどうするのよ、という鋭いツッコミは誠に正しいです。こんなに必要ありません。
勝手にたまったのです。

*1:有限結像設計の拡大光学系が真のマクロレンズです。

プレゼント企画終了のお知らせ

さて、10人を大幅にオーバーした穴虫のサファイア砂プレゼント企画ですが、最後の一つを出荷したのでここで終了しますた。
実はけいとうさんにはもっと多くのプレゼントがあるので、別口でストックしており、まだ送っていません。
揃い次第お送りいたします。


多数のご参加、誠にありがとうございました。
カメラマニヤが接写をして楽しむとか、親子で拾おうサファイア教室とか、いろいろな楽しみ方で料理してもらえたようで、嬉しいです。


「ちっちぇーよ。ただの砂だよ!」って意見は聞きませんからね。あしからず。

生徒諸君!教師編

生徒諸君!教師編(17) (BE LOVE KC)

生徒諸君!教師編(17) (BE LOVE KC)

やっと17まで読んだぞ。
ナッキーは、生徒諸君!本編の時代は私よりすごく年上だったのですが、いつの間にかすごく年下になってしまいました。
ヨーコちゃんは豪徳寺ではベッドシーンをいっぱい書いたのに、生徒諸君ではいっさい書かないなぁ。
今回は惜しかった。
爆死した野戦カメラマンの息子が出てきます。
モンスターペアレンツも不況もケータイも出てきます。
時代でしょうか。
桜小路クンも写メールをするご時世ですし。


ヨーコちゃんのマンガは、現実の教育現場との乖離が激しくなってきました。
もっと、現場を伝えようとしなきゃダメよ。
ナッキーに過労になるまで頑張らせるのなら、ヨーコちゃんも取材しないと。ねぇ。

バナナで釘を打つのに最適な温度

以前、モービル社 CM で「-40℃の世界では、バナナで釘が打てます」というのがありました。
その温度ではバラの花も砕けてしまうが、モービルのオイルはその温度でもサラサラだよー、という内容でしたね。
で、バナナで釘を打つ試みはその後、多くの研究者によって追試されている*1のですが、なかなかうまく行った話を聞きません。
そこで今回、釘を打つのにもっとも適したバナナ温度を調査検討してみました。


室温。
rt
バナナに釘が刺さって終了。当然ですね。


−40℃。低温冷却機でメタノールをこの温度まで冷やし、これにバナナをドブ漬け。
この温度ではバナナはカチカチになります。
-40deg
打てる!打てるぞ!古文書にあった通りだ!


−78℃。ドライアイス−アセトンバスでドブ漬け。
カチカチというよりキンキン。叩くと金属音がします。
-78deg
打ち込むことはできるんですが、バナナの表面の皮が硬く凍っていて、打ち込むときにバナナのスウィートスポットで打たないと皮がバリッと剥がれてしまいます。
-78deg_2
真芯をえぐりこむように打つべし!
バナナの表皮も、釘で相当傷つきます。


−196℃。液体窒素にジャボンと放り込んで、熱平衡に達するまでしばらく放置。
すでに冷やしている時点でバナナにヒビが入り、二つに裂けてしまいました。
-196deg_1
打音は完全な金属音。讃岐石みたいな。
これは、もはやバナナではない。


これで釘を打ち込もうとしましたが、簡単に砕けてしまい、話になりません。
硬いけど脆いのです。
-196deg_2
低温ではバナナの組織のセルロースが脆化してしまうようです。
-196deg_3


バナナ温度が高すぎると、バナナ中の水分が固化せず、ハンマーとしての役割を果たしません。凝固点降下を考えると -10℃より低くないと使い物になりません。
逆に、温度が低すぎると、冷却にともなう収縮によって生じた応力を緩和することができずにバナナが裂けたりとか、組織の低温脆化により釘を打つのに必要な靭性が確保できないなどの問題が発生します。
従って、バナナで釘を打つのに最も適した温度は、バナナ中の水分を凝固させるのに必要充分な -20℃から -40℃程度のようです。


結論:

  1. バナナで釘を打つ必要に迫られた場合、M社のCM通りに -40℃で打つべし。これ以下に下げてもダメ。過ぎたるは及ばざるが如し。
  2. バナナは釘を打つのには向いていない道具である。
  3. 完全に凍らせたバナナは解凍してもネチョネチョしてちっともおいしくない orz


さて、この実験結果を類推すると、豆腐の角に頭をぶつけて自殺するのに適当な豆腐温度がわかりますね。
しかし決して豆腐を−40℃に冷却して頭蓋をぶつけて自殺してはいけません。
この日記は自殺幇助を目的としてはいません。
辛いこと、悲しいことはどんな人にもあります。
誰でも心に開かずのドアがあるのです。
あなたは過去の人ではありません。前を向いて生きる方が楽しいと思いますよ。

*1:大学の一日体験入学でよく出てきます

あなたのお名前、何てぇの?

古い器具です。もはや化石と化しました。
glassware


ついこの間まで、グローブボックスっていう技術はなくて*1、不安定化合物の取り扱いは全てシュレンクテクニックだったのですが、そのときは固体を移動するのにこの器具を使いました。
スリの両方にシュレンク管を付け、両方のガス導入部から乾燥アルゴンを吹かしながらスパチュラで片方のシュレンク管からもう片方に移しこみました。
さて、このガラス器具、何という名前でしょうか?
シュライバーの本*2には記述があります。

  1. ブリーフ
  2. ズボン
  3. ショーツ
  4. パンツ
  5. パンティ
  6. ズロース
  7. 腰のもの(あるいは「お腰」)


最近の若い者は「ズボン」のことを「パンツ」って言うけど、あれは紛らわしいから止めて欲しいです。
「パンツ」っつったらパンツのことです。
そしてこの間「「ショーツ」ってのは、「勝負パンツ」の略なんだけど、知ってる?」って聞いたら騙された男の子がおりました。ごめんね。

*1:もともとあれは大戦中に寿命の短い放射性同位体を取り扱うのに開発された技術ですから

*2:不安定化合物操作法(広川書店)