紫水晶がざくざく採れた(紫水晶しか?!)

今日の日程


朝3時起床。ポットに紅茶を詰めて出発。
途中、ガソリンスタンドでタイヤに空気を入れる。
何度も空気入れをおかわり。店員さんごめんなさい*1
しばらく運転して目的地のすぐそばの駅前で仮眠。


朝7時、行動開始。いい天気。
国道から細い細い山道を上がって掘り跡に到着。
現場は昭和20年代に採掘したペグマタイトの露天掘跡。
現在はゴミ捨て場。
周りの崖に、露頭がある。
数年前に来たが、それ以来誰も叩いていないようだ。
長石−黒雲母帯を狙って掘り崩す。
黒雲母と長石の境目に目的鉱物がくっついている。
石英には、たまにザクロ石が育っている。パチッとした結晶。
大きめの褐簾石もあるが、風化していてキビしい。
昼まで掘る。まあまあの収穫。
GMカウンターが欲しい。


昼を過ぎ、周辺のペグマタイトを探す。
この花崗岩体は、ちいさなペグマタイトがない。みんなでかい。
20程のペグマタイトが知られているのだが、規模は小さくても5m。
商業的に採掘するには小さいが、標本を採るのには大きすぎる。
しかも、なかなかガマがない。
採集をするには、幅50cmのペグマタイト帯で充分。そのかわりガマが開いてほしい。
昔は煙水晶も見つかったらしいが、やはり昔話か。


場所を移動し、別の花崗岩体に移動。
県道がすぐそばを走っているが、この県道はとにかく交通量が多く、右折が大変。
こちらは花崗岩に走る金銀鉱脈で、地表に石英脈が見える。
隙間には小さな水晶がちらほら。
すこし遊歩道を歩くと、古い坑口を発見。
もうほとんど崩れかけている。天盤にはコケがびっしりと付く。
おそらくヒ押し坑道だと予想をつけ、坑口を取り開け、コケを剥がす。
やはりヒ押しだ。紫水晶の脈が見える。
幅15cmの紫水晶の脈で、空隙には紫水晶がいっぱい付いている。
金属鉱物は黄鉄鉱、黄銅鉱ばかり。銀黒も自然金も見えない。残念。
紫水晶はいっぱい採れる。とはいっても、長さ3cmが最大。
淡紫で、透明でつやつや。気に入った。
しばらくほじくると、紫の石英の小山ができた。
よさそうなものを選んで持ち帰る。
残りは坑道の中に投げ込む。ころころと音を立てて転がっていく。
坑道は比較的深そう。古そうな掘り方。昭和より前だな。
潜れないこともなさそうだけど、なんとなく止めた。
角度も付いているし。


県道の向こう側、山の裏で水晶脈をもう一つ発見。
こちらは2cm程度の白水晶しかない。つやが足りず、採集はしない。
こちらにも金鉱山跡があるが、坑道は崩落している。
溝状に落ちているのがわかる。落葉しないとわからないが。
誰か鉱山跡にゴミを捨てていくらしく、ゴミが散らばっている。
女性の下着がいっぱい転がっている。下着ドロが捨てたのかな?
ここに限らず、野山を歩くと以前はエロ本がよく落ちていたが、その後は
不法投棄アダルトビデオになり、この間は、茂倉沢でとうとうエロDVDが落ちているのを発見した。
メディアの移り変わりは早い。


夕方になったので、温泉まで移動。温泉に入る。
500円なり。
10畳の湯舟だが、誰も入っていない。
モトを取りかえすべく、何度も頭を洗う。
今日は天盤ばかり狙ったので、頭の中がじゃりじゃりだった。
なんとなく湯舟で泳いでみる。楽しい。
しかし、単純泉は損した気になるな。
硫黄泉のように、いっぱい溶存成分が入っているのがわからないとモトを取った気がしない。


あったまったので、車で昼寝。


昼寝後、のんびりドライブ。
中島みゆきを「私の声が聞こえますか」からリリースの順番でかけてみる。
うーん、懐かしい。ひさしぶりだ*2
「生まれた時から」の冒頭、Fender Rhodes の音色にうっとり。
この楽器は、まさに 7th コード*3を弾くためにできたようなものだと思う。
Rhodes の音を聞いたことの無い人は、深夜二時、バーでキーボード一本で演る、
けだるいメジャーブルースを想像して下さい。
以前、ラリー・カールトンのバックでテリー・トロッターって人が Fender Rhodes を気持ちよく鳴らしていたが、あれを思い出す。


ラスト・ナイト

ラスト・ナイト

楽器の良さは、なんと言っても音色に尽きる。そう思った。
女の子ができたら、Fender Rhodes なら買ってやってもいいなあ。高いけどね。
最近の電子楽器なら、Rhodes と寸分違わぬ音も出せそうだけどね。


で、ラーメンをいつもの店で食べて、10PM に帰宅。
今日はそれほどの大収穫ではなかったが、楽しかった。

*1:空気圧を下げて保管していたため。しかもすごくぶっといタイヤ。

*2:残念ながら、私は古いみゆきファンなので 「36.5°C」 以降はほとんど持っていません

*3:ブルースの芯となるコード。