カミさんが借りてきた「鉱物マニアになろう」をすべて読む。
13章「研究の仕方」から引用。

さてところで、専門機関外にいる鉱物マニアにとっては、研究装置といえば肉眼であり、せいぜいルーペでしょう。これではプロフェッショナルへの道は厳しいといわざるをえません。その問題を解決するためには、大学やいろいろな研究機関の人たちと仲良くなるなることです。はじめから学会などに入って勉強しようと考えるのは無理でしょう。自分の採集した鉱物を持って、暇を見つけては大学の地学関係の部門に行き、その鉱物に関する知見などを教えていただきましょう。中には面倒がる先生もいるかもしれませんが、何に対しても興味を持ち、よく研究している人たちは、決して面倒には思いません。もちろんあなた方もよく勉強をしておかなければなりません。あまりにも基礎的なことを知らないと、一度は良いとしても、二度、三度とは歓迎されなくなるでしょう。
 大学の先生から見ると、あなたの持ってきた鉱物はありふれたものかもしれません。それでも良いのです。大学院の学生などと接触することも大切です。あなたの年齢は関係ありません。彼らにとっても自然の鉱物を知る絶対の機会です。ときには、あなたの持ってきた鉱物を見て、「おや」という顔をする先生もいるかもしれません。それは面白い問題を含んだものかもしれません。
それを機会に、大学の研究装置を借りたり、化学分析をしていただいたりできるかもしれません。そして、そこの研究者といっしょに学会で発表できれば、あなたはプロフェッショナルの道を歩き始めたのです。口頭発表のとき、発表者の名前が連名になりますが、あなたは第一発表者として壇上に立つのです。
 しかし、国際的な雑誌に発表するためには、いっそう詳しく研究を重ねなければなりません。そのときは、そこの研究者が中心となって研究が進むでしょう。例えば教授の名前が第一著者になるでしょう。その我慢は必要です。そのようにして1,2年の修業時代が過ぎると、あなたを第一著者として論文を雑誌に発表させてくれるようになるでしょう。
 もし、いつまでも下積みなら、そこと縁を切りましょう。特殊な装置でもない限り、別の大学でも使わせてくれます。もちろん無料です。まずは専門の研究者と仲良くなることです。もし持ち込んだ鉱物が面白いものであれば、彼らも見逃しません。


ということです。大学の先生、よろしくお願いいたします。