今日のテーマ

最近、音楽のカテゴリーでの記入が多いのは、オーディオを換えて気分がいいからです。
今日は、深夜から Tuck and Patty ばかり聴いています。


ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア?ビートルズ作品集

ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア?ビートルズ作品集


以前紹介した、ビートルズカバーです。
亡くなった Michael Hedges も入っています。
このアルバムで、Tuck and Patty は "Blackbird" と "I will" を演っています。
超有名曲。
Blackbird とは、ツグミのことだそうで、人種差別問題を隠喩で表現している曲です。


この人達は黒人ボーカルと白人ギターのおしどりデュオで、夫婦です。
モチーフは、「愛」。大変わかりやすい。
特筆すべきは何と言っても Tuck Andress のギターです。
フルアコギブソン L-5 で、非常に複雑で美しいギターを弾きます。
ベースラインを弾きながら、メロディと裏メロを生音とハーモニクスを交えて弾きながら、コードストロークを同時に入れ、かつメロディの音量コントロールが自在にできるというのは、常人の技ではありません。
もちろん右手は指で弾き、どうも薬指と小指の二本でストロークをしているらしいのです。
それ以上はよくわかりません。
そう言うと、テクニック一辺倒だと思われがちですが、そうではありません。
L-5 のやわらかい音と、ゴスペル系の奥さんの歌と相性良く絡まり合って、とても暖かい雰囲気を作っています。
でも、私はこれを聴くとゾッとします。どうやって弾いているのか見当もつかないためです。
ギターを弾かない人にはムードのある、アコースティックな*1「やさしい」音楽なのですが、ギターを弾いている人にとっては「ゾクゾクするほど怖い」音なのです。


似たようなので、Steve Vai のある曲を聴きながら眠ると、必ず悪夢を見ます。
私だけでしょうが、大変怖いです。
Steve Vai のことだから、計算づくでやっているのかもしれません。


ちなみに、先の "Blackbird" では、知る人ぞ知るシーン・ハークネスというギタリストと共に演奏しています。
http://www.seanharkness.com/
この人も超絶技巧の人です。

*1:L-5 はピックアップが付いているものの、鳴りは極めて柔らかい。