ガラス器具

某メーカーに吹かせた 150 ml シュレンク管を使ってみる*1

おお、いいじゃねえか!
蒸留の釜に使う目的で、75 ml と 150 ml のナスフラも吹いてもらうかな。

あるガラス工場の歴史について調べた。

理化学ガラス職人養成所があったところ。
思想がよい*2

「当養成所はガラスを作るのを目的としない。人間を作るのを目的としている。正しい製品は正しい人間でないと出来ない。手先の器用不器用など問題としない。」


精神論と揶揄する事なかれ。
とはいえ、底意地の明らかに悪い職人でも、いい仕事をすることもあるのは世の常。
そういうときは「天は二物を与えず」とお茶を濁すことに。

今日は引っ越し手伝い。

いやー。ガラス器具。あるところにはあるもんだ。
プロジェクトの終了によりガラス器具をことごとく捨てちゃうのは、ホントにもったいない。
誰でも作れるようなものなら未練は無いが*3、「日本でもきちんと動作するこの器具が作れるのは何人もいない」といった器具だと、捨てるのは正直惜しい。
白衣のポケットに入れたりしないよ。

*1:一般的なフラスコのサイズとしては 10, 20, 30, 50, 100, 200, 300, 500, 1000 の各容量のものが広く市販されているが、たまに中間のサイズが欲しいことがある。特に高沸点化合物の蒸留は、空き容量があまり多いと還流してしまって、最後の留分が出てこないことがしばしばあり、できることなら液量ぴったりのフラスコが理想。それほど顕著に実験に違いが見られるわけではないんだけどさ。

*2:昭和10年代の話

*3:それでもやはりもったいない