おこげ

学生さんが、オレの以前やった実験をやっていた。
この反応に関しては、かなり条件最適化してあり、これ以上濃度を上げると塩が多すぎて撹拌できなくなるはずだった。
彼は、それよりさらに 1.5 倍のスケールと濃度でやって、案の定、固化した。
しかも、オレより撹拌効率がひどく悪く、底の方は撹拌不十分で、マントルヒーターの過熱により、おこげになっている。
熱重合してそうな色。たぶん収率悪いだろうな。


「もう条件最適化してあるレシピなんだから、ずらさない方がいいよ。スケールダウンならともかく」とコメント。


マントルの過熱ってのはけっこう怖い。
見える部分は平気な顔して回っているくせに、フラスコの底はガチガチってケースも。
熱的に安定でなさそうなものは、湯浴でね。
沈殿物が多い場合は特に。