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内閣府情報局編集の写真雑誌「写真週報」を読んだ。
昭和16年6月の「行けよ鉱山 男の職場」が面白い。
ある男が鉱夫になるべく、日立鉱山に行き、様々な手続きの末晴れて鉱夫になるという内容。
戦争には銅鉄をはじめとする金属が必要不可欠なので、各地の金属鉱山に若い男を勤めさせ、大増産を狙おうということだろう。
福利厚生がしっかりしていて、お金が貯まるという甘い言葉が多い。
が、一枚の写真はこの仕事のきつさを如実に語っていた。
この写真では、ほとんど日が出ているうちには地上に出てこれない鉱夫が、非番時に太陽灯の下で光の恵みを受けている。
ブロイラーのようだ。
まあ、こういう施設があるだけまだましなのかな。
めちゃくちゃな時代だったようだ。
鉱山も、科学も教育も戦争でめちゃくちゃにされた。