結果として紅葉狩りになりましたとさ

深夜、徹夜してドライブ。
朝方はものすごい霧。50m先の車のテールライトが見えん。

この状態で高速走行は非常に怖い。


まずは無名の鉱床に行く。
しばらく歩き、崖を下りて発見。
タフが強い珪化+並以下の鉱化を受けている。
小さな石英脈も見え、黄鉄鉱がパラパラと散っているが、採集には及ばず。
水晶は米粒のようなものばかり。


次のターゲットに行く。
ここは、以前地元のジイさんに「裏の沢に紫の水晶が出るぞ」と言われたところ。
まずはジイさんちに行く。が、ジイさんがおらず、バアさんが出てきた。
ジイさんは亡くなってしまった。
線香をあげさせてもらい、お菓子を置いてジイさんちを離れる。
戦争中のこのあたりの鉱山の歴史を知る人がまた一人いなくなってしまった。
紫水晶の手がかりも無くなった。


裏の沢に車で入る。空は秋晴れで雲ひとつ無いいい天気。
紅葉真っ盛り。
地元の人にゲートを開けてもらい、未舗装の林道を走る。

露頭をチェックしつつ、川原の石を見ながら様子を見る。
どうやら深成岩に入り込んでいる石英脈に伴われる紫水晶らしい。
しばらく探すが、場所はわからず。
ジイさんの生前にもう少し丁寧に聞いておけばよかったか。
まあ、そういうこともあるさ。
ジイさんも大往生に近いので、これでよかったのかもしれない。


日が暮れかけてきたので、最後の鉱山跡に行く。
ここも明治期に掘ったらしいのだが、最近の林道工事でズリの端を崩し、ズリが出ている。
カッパーグリーンが目立つ。
孔雀石、珪孔雀石が多い。青いものも。
いくつか拾ってみる。
銅の鉱石に混じり、紫水晶が散らばっている。
小さなものだけど、色が濃いものは黒々としている。
こんなに色の濃いものはなかなかよそでは見かけない。
脈状になっているものを一つお土産にする。
ズリの上に、ほとんど埋まりかけた坑道を発見する。
が、こいつはヤバイ。落ちそう。

↑あれ?坑道の奥に何か妙なものが写ってるぞ*1


紫水晶を供給した坑道はこれに間違いないんだが、正直、入坑する気持ちになれない。
こんなのに入っていたら命がいくつあっても足りない。


温泉に入り、ラーメンを食べ、熟睡。
紅葉狩りだよね。

*1:落ちてきた水滴や埃にフラッシュの光が当たるとこうなるらしい。