金属がくっつく

ある種のやわらかい金属は、清浄な表面のときに、ものすごくよくくっつきます。
特にやわらかいアルカリ金属(リチウム、ナトリウム、カリウムなど)を普段使いしていますが、酸化皮膜の皆無なこれらの金属の粒はホントにペタペタくっつきます。餅みたいに。
インジウム亜鉛、チタンも良く付きます。
これは、表面エネルギーを減少させるために粒子間を原子が移動して化学結合する現象で、焼結の原理とまったく同じことです。
融点よりかなり低い温度でも起こります。
応力がかかり、温度が上がるとさらに起こりやすくなります。こうなると圧着とも表現できるでしょう。


もし砂金がくっつくとしたら、こういう機構で進んでいると考えるのもありなのではないでしょうか。
大きい砂金を切って、様々な場所で元素分析して金以外の成分の濃度分布を調べると何らかのデータが取れるかも知れません。