生活語と化学

何度かこっそり話題に乗せた S センセの口癖が「よぅいじゃねえ」であると誰かが言い出し、あれは標準語ではないという議論になる。
オレは標準語だと思っていた。
「容易じゃあない」ということで。
彼は、結構気軽に「よぅいじゃない」と言う。
ちょっとめんどくさいだけでもそう。
これは地域特性らしい。
程度の大きさを表す場合は、形容詞の「なから(半ら)」を付ける。もうちょっと強調したい場合は「なっから」。
トリプルボンド作んのは、なっからよぅいじゃねぇ*1」だったら、意味が強くなる。標準語じゃないけどね。
フラスコ、おっかくんじゃねぇ*2
よぅーくミクスチャをかんましとけ*3
という指示をされても問題なし。オレには通じる。
通じればよい。


ただし、ちょっと前に少し書いたが、このあたりでは「すてる」ことを「なげる」といい、甲州弁では「かたづける」というらしい。ちなみに某センセの地元では「ぶちゃる」と言う。
こういったの意味の違いを把握しておかないと、山梨県民にサンプルをポリタンクに捨てられてしまうかもしれない。


友人(名古屋人)のノートには「この反応はこすい」と書いてあった。こすいって何?
三河出身*4の友人の「ええころかげんで、ワークアップ」も説明されるまでわからなかった。


反応の微妙なニュアンスをお国言葉で表現するのは気をつけよう。


それにしても関西人は強い。討論会や年会で平気で関西弁でしゃべる人がいるのにはびっくり。かなり標準語に近くなるように努力してるんだろうけど。

*1:三重結合を作るのはとても難儀だ、の意

*2:フラスコを割ってはいけません、の意

*3:かなり執念深く混合物をかき混ぜておいてください、の意

*4:三河弁は、彼に言わせると名古屋弁とはかなり違うようだ。一緒にされるのをとても嫌がる。「行こまい」ってのは名古屋の人でもつかうんだろうか。