理研、論文ねつ造など研究不正に防止策…懲戒解雇も
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060123i212.htm
科学論文のねつ造や改ざんが国内外で問題になる中、理化学研究所は23日、計測データと実験手続きの記録の5年間保存義務付けや、懲戒解雇などの処分を含んだ研究不正対応方針を発表した。
研究者約2700人を擁する日本最大の研究機関である理研が打ち出した方針が今後、そのほかの研究機関のモデルになりそうだ。
理研は2003年12月に3研究論文の不正疑惑を公表し、不正防止について検討してきた。
方針では、論文の信用性を担保する記録の保管や、内部の予備調査で疑いが晴れなかった場合の外部専門家を加えた調査委員会の設置を明文化した。
また、調査委員会設置後の研究者の出勤禁止や研究室の一時閉鎖などの措置も取る。調査委員会が不正を認定した場合、不正の度合いに応じて研究費の使用禁止や返還、懲戒免職の処分を行う。
03年の不正論文にかかわった2研究者はすでに自主退職している。
(2006年1月23日19時13分 読売新聞)
一番早く動いたのは理研だった。
自分のところで専用の実験ノートを作れるような機関はやっぱり早い。
まあ、理研もここ最近、いろいろあったからねえ。
ベル研にも規定があるのだろうか?ちょっと知りたいな。
理研のプレスリリースはこちら。
http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2006/060123/index.html
この基本方針が、いままで多く作られた学会別行動規範や機関の研究倫理*1の押しつけとまったく違うところは、この方針が「研究者は科学研究上の不正行為を行うもの」という「研究者性悪説」に基づいた規約であり、罰則があるというところにある。
逆に、ここまでしなければあかんのか?とも思えるけど。