再び炭酸塩再掲載。

回折実験から、透明柱状の結晶は nesquehonite Mg(HCO3)(OH)·2(H2O) monoclinic, P21/n だということが改めて判明。
白くて結晶のすごく細かいのは dypingite Mg5(CO3)4(OH)2·5(H2O)。
こいつの空間群はまだわかっていない。結晶構造も不明。
大きな結晶にならない鉱物なので、リートベルト以外、手の出しようがない。
0.5 mm を超える巨晶(?)を見つけたら、譲ってください。


Dypingite に限らず、細っかい結晶の集合体は単結晶X線屋にとっては鬼門。


そういえば、某産地の白いモコモコが新鉱物だという話があった。
みんな、白いモコモコの上の美結晶は相手にするけど、白い結晶はあまり注意してなかったから。
で、そういうつもりで白いモコモコのきれいな結晶を探そうとすると、ないんだこれが。