儚い鉱物

はかない石ころ、緑マンガン鉱 manganosite, MnO2, cubic, Fm3m
いわゆる岩塩型構造なのだが、結晶がはっきりわかる標本に野外で出会ったことがない。

空気中でゆっくり酸化され、緑色が黒ずんでしまう。
ほっとくと真っ黒になる。
産地によって酸化の速い遅いがあり、これは結晶の大きさによるものらしい。
空気中の酸素と瞬時に反応・・・ってほどじゃないけど。
噂では、きれいな結晶はガラス光沢で、三方向に劈開があるらしい。


もっとも品位の高いマンガン鉱物で、77% のマンガンを含むものの、大規模な鉱床を作らないのであまり相手にされない。


これはやまびしのもの。
モグラ沢とか黒川で、たまに見かける。
黒川は、「マンガンの鉱石が転石として流れているからその地名が付いた」と地元のじいさんは言うんだが、ホントかなあ。
その気になって沢をみてみると、黒い粘板岩のほうが多いぞ。
もちろんズリの周りは鉱石だらけなんだけども。


菱町かるた*1マンガンのネタを盛り込んで欲しい。
「探せばまだある、バナジン三兄弟」「ズリが黒いぞ、マンガン鉱山」とかね。
ローカルなネタでは、黒川の下の貯水池は、10年ぐらい前から行くと必ず釣りしている人がいっぱいいるのだが、よく釣れるのかな?
今度釣果を聞いてみよう。

*1:ちなみに黒川ネタは二つある。http://www.kiryu.co.jp/hishikaruta/