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市役所に行き、転入届けを出す。
窓口のおばさんの応対が横柄なのに腹を立てる。
お役所だよなあ。
彼女は指一本のキーパンチで、恐ろしい速さでキーボード入力をしていた。
またもやガラス器具の修理。
穴の開いたフラスコに肉を盛って、吹きなおしたりしていた。
バーナーの火力が足りない。
焼鈍の煤で顔が黒くなる。
連続でこんなに何日もガラス細工をするのは久しぶりかもしれない。
少し、腕が戻ってきたかな。
サンプル蒸留後、質量分析。
うーん。ここのマスはいいマスだなあ。
前職のマスはぐだぐだだったので、フラストレーションが溜まる一方だった。
しかし目的物ができてない。
あと一歩なのに。
実験指導は、再結晶のスクラッチと、不安定化学種のハンドリングについて。
が、なかなか結晶化しない。
しばらくメタノール中でガムを引っかきながら洗って、やっと結晶化。
意地でも結晶化させてやる。
はやくボンベ台が届かないかな。
アルゴン無いと実験にならないよ。