今日は朝から分析機器の修理。
あれれ、やはりよくわからん。
しょうがない、メーカーを呼ぶかな。
その合間に、昨日仕掛けた回折実験のスケーリング。
解析してみると、予想される最善の結果。やた!
溶媒が二個配位し、分子間相互作用でくっつき、カウンターがいる。
この構造が見たかったんだよな。これでペーパーが出せる。


学生さんの実験指導。
ぐりぐり。
シリンジでおかわりすると三度目に固着するぞって言うのに。
やはりくっつけたか。
ぐりはテフロン管を切ってキャヌラにするか、スケールがでかければそのままロートで放り込んじまえって。
シリンジをあっためて中身を滴下ロートに放り込み、その余熱で固着したシリンジを外す。
何度となく、繰り返した思い出深い作業。
最近は大雑把になったのでしなくなったが。


学生の文献調査の手伝い。
図書館まで行き、本を探す。
あれれ、貸し出し中だ。しょぼーん。


再度構造の再精密化。
これだけいろんな分子とイオンが入っていると、位置がかっちり決まらない。
しこしこ最小自乗計算を回しつつ、反射データをいじり、構造もいじる。


雑誌会。
腹へって頭が回らない。
「ブロードする」とは普通言わんぞ。
「アルカリ土塁」もヘン。そういえば「塁帯構造*1」って書いてた人がいたな。


遅い昼飯を食べて、再度実験指導。
再び機器の修理。直ったぞ。よしよし。
ちょっとまだおかしいような気もするが、気のせい気のせい。
もうこいつに時間をとられるのは嫌だ。


某と蕎麦を食べに行く。そばそば。
このあいだまで田舎蕎麦ばかりだったので、こっちにきてから蕎麦ばかり食べているなあ。


学生さんと無駄話。
議題は、「お風呂で体を洗うときに下の毛を使って石鹸を泡立てるのは普通か否か」。


再び別のサンプルの結晶を溶液から引き上げ、顕微鏡下で整形して回折実験。
光学活性な化合物なので、絶対配座をバイフット法とフラックのパラメータ法で決めるために、丸っこく整形。溶媒で角を落とす。
今日仕掛けた結晶は、tetragonal だった。珍しー。
P41 とかかな?


その合間に昨日の回折実験のデータをきれいな最終データにする。
R = 7.8%, Rw = 18%, S = 1.8, refl/para = 20, completeness = 99%。
これなら Acta Cryst. 誌でもぎりぎり通るかな。出さないけどさ。


帰ってきて、水晶の段ボールの片付け。
オヤジから電話が来る。
「週末に紫水晶を掘りに連れて行け」とのこと。
露頭の紫石英脈を叩きに行きたいが、どこがいいかなあ。

*1:もちろん「累帯構造」が正解。「累」には「かさねがさね」という意味がある。