カラス

数日前、ゴミをあさっているカラスを発見した。
車で通りがかったので、脅してやろうとカラスに向かってハンドルを切ったが、もうちょっとのところでかわされた。
くやしい。
ゴミに車を突っ込ませてまでとことんやられるはずが無いと考えているんだろう。
なんてずるがしこい。


カラスには、思い出がある。
中学のとき河原を散歩していたら(正確には珪化木を探していたのだが)、20m足らずのところにカラスが群れていた。
石をぶつけて散らしてやれ、と、考えた。
で、石を拾って、投げるまねをしてみた。
だが、逃げない。
石を拾うまねをして、さあ投げるぞ、と振りかぶって投げるまねをしてみても同様。
そんなことを何度かして、最後に石を拾い、ホントにぶつけようとモーションに入ったら、投げる寸前のところで飛び去った。
何度か同じことがあった。


どうやらあいつらには、殺気が読めるらしい。
たまに、「気なんてものはない」という人がいるけど、それは人間の感受性が衰えたのであって、実は存在するのかも。
カラスはなにを観測しているのだろう。
気になる。
何らかの物理量を観測して、閾値以上の異常を感じると一目散に逃げるんだろうな。


「そんなことはない」って考える人は、試してみて欲しい。
びっくりするよ。マジで。
どんなにモーションを似せても、こっちがやる気だと、奴らはほんとにわかる。