「普通の一日」ってこんなもの

今の家は、そばの動物園の象がご飯をねだって鼻で鉄扉を叩く音で朝が始まります(AM8:00)。
雨が降っていると、ヤギがメーメー鳴きます。
この時間は、ちょうど階下の子供達が異常に騒ぎまわり、家鳴りで寝られなくなります。


こんな感じで朝が訪れます。


目覚まし時計3つに叩き起こされて目を覚まします。
寝呆けながらタバコを吸い、着替えたりウェブでニュースをチェックしてから出勤します。
出勤は、晴れの日はバイクで、雨の日は車です。
仕事場に近いので歩いてもいいのですが、ちょっとでも体力は仕事の方に回したいので、車が多いです。
折衷案として自転車通勤を検討しています。
途中、コンビニエンスストアに寄って、朝食を買います。


ウチの研究室はすべての人が朝が遅いので、のんびりです。
この時間では既に職員駐車場が埋まっているので、路上駐車(敷地内)になります。
バイクですと、タイムトライアルになります。裏道中の裏道を通るコースです。


出勤したらまず朝食を取りながらメールのチェックをします。
学生の登校状況を見て、遅いヤツには仕事を言いつけます。
そうでない人には実験の指示をします。指示は何度も繰り返さねば理解されません。
一を聞いて十を知るタイプは一人だけ、あとは0.5ぐらいしか頭に入らないので、実験台で直接実験してみせたり、長い長い説明をすることが多いかな。
その合間に自分の実験台の真空ラインを立ち上げたり、ガラス細工をしたり、あるいは前日仕掛けた回折実験の強度因子計算をしたりします。
還流溶媒はこの時点で立ち上げます。ガスクロマトグラフィーや高速液体クロマトグラフィーを使う場合、ここで装置の安定化を始めます。
ついでに音楽をかけます。この仕事場では大音量でなければ音楽をかけながら実験ができます。
アルカリバスに放り込んであるガラスを拾い上げ、流水で洗います。
中でガラス器具が割れていると犯人を探し出して説教です。
自分の仕込んだ反応を処理し始める頃に、お昼になります。
学生に弁当を買いに行ってもらい、メールを打ったり実験をしたりで昼休みの半分が消費されます。
残り半分の時間で食事をしながらウェブを徘徊します。


昼が過ぎると、研究室内もしくは他研究室からヘルプの要請が来ることが多いです。
きり無いので、口で言うだけにしたいのですが、状況が把握できていないと危ないこともあるので、見に行きます。
その合間に結晶構造解析をはじめます。うまく行けば30分で終了し、そうでなければ一週間かけても解けません。
自分の実験をしつつ、人の実験の頼まれものを処理し、学生の「よくわかりません」の対応で3時になります。
紅茶を淹れます。
とんでもなくミルクの濃いミルクティーです。
部屋の掃除をしたり、機器のメンテナンスの仕事はこのあたりの時間でします。
この実験室は立ち上げて半年、まだ異常に使い勝手が悪いので、細かい工夫が必要になります。


空き時間を使って書き物をします。
まとめる仕事が山になっているので、論文書きをします。
今年度はあと4−5報出したいです。
しかし、机で書き物をしていると、学生が話しかけてくるので、中断が多いです。


そんなこんなで夕飯になります。
なぜか中華がほとんどです。
学生とチャーハンを食べに行き、学生と話したり店のマンガを読んで待ち時間を使います。


夕飯から帰ってくると、やっと自分が使える時間ができます。
ただし、朝遅い学生はこのぐらいの時間から実験が佳境に入るので、それに付き合わされることも。
学生と話をしながら(シモネタはこのぐらいの時間から解禁になります)実験をします。
蒸留や反応の合間に、ギターの指慣らしをします。
弾かないとすぐ指が言うことを聞かなくなるので、少しだけでも。
家は下の住人がうるさいので、ギターが弾けませんし(大きな音は出していないのですが)。


11時を目安に帰りますが、急な仕事が入ると朝4時ごろまでかかります。
それ以上起きていると次の日に響くので、ソファーか車の中で熟睡し、朝9時まで寝ます。


私の一日はこんな感じです。