トミー・エマニュエルとは

あざけり先生 id:azakeri からトラックバックが来ていましたので、ご返信。
トミー・エマニュエルを評価してくださり、ありがとうございます。とても嬉しいです。
トミーはオーストラリアのカントリーギタリスト。小さな頃からファミリーバンドであちこち回っていた芸達者ハイテクプレイヤーです。
この人は、日本ではほとんど知られていませんが、オーストラリアではすごく有名人だということです。
テクニックは群を抜いているのですが、テクニックではなく音楽全体の表現力が大変素晴らしいです。


曲名の Angelina は娘の名前で、娘と一緒の写真が楽譜にありましたが、小さな愛らしい女の子でした。
愛娘のことを考えながらギターを弾いているのでしょうね。
トミーは畑で言うとカントリーですが、ジャンルにとらわれない縦横無尽な音楽を繰り広げます。
カントリー・ギターの神様、チェット・アトキンスから CGP (Certified Guitar Player)の称号を頂いた数少ないギタリストです*1
アコースティックでお奨めしたいのは、以下の3枚でしょうか。


Only

Only

ENDLESS ROAD

ENDLESS ROAD

The Day Finger Pickers Took Over The World

The Day Finger Pickers Took Over The World


オーストラリア版でしか手に入りませんが、CGP Live one はマイベストです。


さて、私の弾くギターについては、また機会がありましたら(笑)。


(追記)確かにこの人はいつも楽しそうにギターを弾いています。
一番「楽しそうだなー」と思ったのは、教則ビデオ「Up Close」の中の曲でした。
http://d.hatena.ne.jp/doublet/20060702#p1
ステージの上のお楽しみ度がすごく高いのは、DVD で確認できます。
この人の音楽は、ものすごい量の練習の上に成り立っているものです。
楽しんで音楽を演るには、全力演奏からかなり本気度を落とさないと余裕が無いのですが、この人は演奏レベルが極端に高いので、笑いながらハイテクフレージングを指板から叩き出します。

*1:チェットに対する憧憬の念は一緒に録音したアルバムの中の Mr. Guitar という曲、チェットが亡くなった後の The man with the green thumb によく表現されています。ちなみに男の子が弾いていた別の曲のオリジナルを弾いた Doyle Dykes も CGP の称号を持ちます