本草綱目

本草綱目の水晶のところを読んでいます。
ここでも「信州妙儀山」が出てきます。どこでしょう?
一部分を抜き出しますと・・・

佐州石州上品江州田上山鏡山三上山等ニ多クアレドモ上品は少シ一床ニ五色雑リ生ズル者甚少シ山城ノ愛宕山及樫原ノ山ニ生ズル者ハ鮫水晶ト云短小ナル水精多ク床上ニ集リ生ジテ鮫魚皮ノ形ノ如シ凡四方諸州皆石英アリ和州大峯信州妙儀山ニハ黄色ニシテ大ナルヲ産ス又ハリ水晶アリ黄色モアリ長サ一寸許甚細クシテ多ク床上ニ乱レ生ズ江州大堀村相谷ノ奥ニ水精ヶ岳アリ千本水精ヲ生ズ長サニ三寸許闊サ二三分許ナル者多ク乱レ生ズ又出羽ノ東禰ニ水精ノ井ト呼アリ自然ノ洞穴ニシテ其中四回ニ水晶生ジ・・・


ってあります。
出羽ノ東禰は、おそらく山形県東根市水晶山(すいしょうざん)のことでしょう。
昔、水晶を掘ったとされる直径3m、深さ3mぐらいの穴があります。


水晶が土から出てくるもの(塊状)、石英が石に付くもの(結晶)という説ありということになっています。今の定義と逆ですね。