カメラをいじっていたら女子学生が「あたしも撮ってください」とのこと。
こんな、無限遠すら出ない接写用レンズに、ベローズをつけて一体何を撮れというのでしょう。
現在の接写倍率は最高で7倍程度。
鼻の頭の毛穴でよろしければ撮りますけど。


被写界深度がめいっぱい浅くて、フラッシュをリングライトにしてまじめにピントを出さないとピントがまったく合いません。
引き伸ばし機のレールを横に寝かせて、ここに頑丈なベローズを付けました。
これに接写用のマニュアルフォーカスレンズを乗せています。
レンズは四群四枚ですが、収差状況は良さそうです*1
で、ベローズをベロベロに出して、被写体とレンズ先端との距離が約8cm。
これで、14ポイントの活字がファインダーの上下いっぱいぐらいです。
被写体の台を現在工夫中。
安いxyステージを買おうかどうか思案中。
できれば、ユーセントリックにしたいのですが、そういうものはあまりありません。
xyzステージが微調節が効いて、ユーセントリックのゴニオが乗せられれば最高です。


今までの顕微鏡写真は


試料−(対物レンズ−接眼レンズ)−補正レンズ−(カメラレンズ−CCD)


の光路で写真を撮っていました。
ケラレがひどいので、これを何とかしたいのです。
古い高千穂光学の双眼実体顕微鏡をひとつばらして、どういう光学系にするか思案中です。


うまく写真が撮れるようになりましたら、春季年会でお披露目します。

*1:このレンズの設計、どこかで見たと思ったら戦争中の日本光学の測距儀のものに瓜二つです。ガラスのデータまで手に入りませんでしたが、クラウン−重フリント−フリント−クラウンならそうでしょう。