田代蘭

新しく、「くさ」カテゴリーを新設しました。
最初なので、尊敬する牧野富太郎の記載した植物を紹介します。


先週、田代蘭 Epipogium roseum (D. Don) Lindl. を見つけました*1

オニノヤガラと同じ腐生ランの一種で、初夏にいきなり二日ぐらいの間に開花するラン科の植物です。


たぶん月曜日になれば、大株のこの二つの花序が花を咲かすはずです。

こいつらが咲いたら三脚を持ってきてまじめに撮影します。


以下のHPは京都御所のものの保護要望書です。
http://www.ne.jp/asahi/shinken/kyoto/gyoen/iken/950726a.htm

本種は、照葉樹林の暗い林床に成育し、光合成をしない無葉の腐生ランで、地下部は菌根となり、得意な生活様式を持っていますが、その生活史の詳細は未だ解明されていません。

得意ってwwwww


以下の HP では絶滅危惧 I 類とされています。
http://www.jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=06050306635


ただね、田代蘭が生えるところって、例外なく薮蚊の猛攻に遭うんですよ。
よわっちゃうなもう。
写真を昼休みに撮影していて、四ヶ所も喰われました。
彼らはこの珍しいランの番人なのかも知れませんね。


この森は山野草愛好家の手の届かない現代版「鎮守の森」。
いっぱい種を付けて、気長に増えてほしいものです。

*1:最初は種名がわからなくて、花の形からするとラン科で、葉緑素を持たないので腐生ランだろうとあたりをつけ、植物図鑑から種名がわかりました