江丹別−旭川−tett さんに会う−国光鉱山跡

朝から江丹別のヒスイを見に行きます。
ヒスイの転石の大きな塊が河原に落ちているという論文があります。
ですが、その付近をうろうろ駆けずり回っても、目的とするヒスイ塊は見つけられませんでした。
あれれれれ?
北海道はホントに藪の背丈が高くて難儀します。
石を探すなら、雪解けすぐの方がよさそうです。
水量が問題にならない場所でしたら。


江丹別はソバ畑が多く、今の時期は花が咲いて真っ白です。

新蕎麦、食べたい♪
河原で石を洗って、id:tett_k2 さんに会いに、待ち合わせした天人峡に向かいます。
が、旭川の街は込んでいて、しかも隣町なのに一時間運転してもぜんぜん進みません。
tett_k2 さんに遅れる旨のメールを打ち、まっすぐな農道を時速**km/h(自主規制)でかっ飛ばします。
結局、30分も遅れてしまいました。ごめんなさい。


初めてお会いする tett さんは大変気さくな方で、バイク、お仕事の話、北海道やカメラの話など、面白いお話をいっぱい聞かせていただきました。
この場を借りてお礼を申し上げます。
ありがとうございました。


さて、この下のクワウンナイ川の砂防ダムの真上に、昔マンガン重石のきれいな結晶が出たという国光鉱山跡があります。
下の駐車場からわき道を上がり、砂防ダムの上に行きます。
藪はそれほどではありません。
クマの糞もたまに見かけますが、今すぐ出そうな雰囲気ではなく、安心して歩けます。
沢をしばらく上がります。

クワウンナイ川は水量が多く、腿ぐらいまで浸かって渡渉します。
明るい沢で、沢登りにはいいかも。


エゾリスもお出迎えしてくれます。

蝶も多数飛んで、短い北海道の夏を謳歌しています。
下の写真はクジャクチョウ Inachis io Linnaeus ssp. geisha Stichel

羽根を開くととてもきれいで、亜種名の Geisha (芸者)がうなづけます。


そして北海道名物、蕗の藪です。

コロボックルが出そうです。出たら捕まえて煮て喰いましょう♪
東北にも大きな蕗はあることはあるんですが、北海道のはひどくでかいです。
これで伽羅蕗を作ったら、さぞかし食べでがあることでしょう。


沢を上がってしばらくすると、両側の露出に鉱化している部分が見えてきます。
しかし、見られるのはホントに粘土化した母岩と黄鉄鉱の細かいのばかり、「そりゃないぜセニョール鉱」の鉱脈ばかりです。
稲荷坑傍の露頭もそんな感じです。
ズリもタングステンの鉱物は見られません。あれれ?
じゃあ、坑道にあるのかな?と考え、川から6mぐらい上の稲荷坑に潜ります。

稲荷坑は黄鉄鉱の分解による鉄錆が坑道床にいっぱい溜まっており、ぬかるみがひどい状態。
空気の流通は少しあるし、息苦しくは無いので酸欠は問題なさそう。
問題は、まともな鉱脈が無いことでしょう。
よくもまあ、こんなに貧脈を押したものだと感心しました。
徴兵逃れで、品位のサバ読んでるんじゃないの?


結局あたりをしばらくうろうろしてみましたが、何も無かったので沢を下りました。


天人峡は奇景が多く、温泉の質もよかったです。おすすめです。
ただし、温泉は人が多いので、ひなびた雰囲気ではありません。


富良野を通り、アイスクリームを一つ購入。
おいしい♪


今日の温泉は湯ノ沢温泉です。
循環ですが、安いのでこれでいいです。
ひなびまくってます。


砂金で有名なトナシベツの川を渡り、夜通しドライブして襟裳に向かいます。
が、沙流川河口あたりから、霧がだんだん濃くなってきます。
三石を過ぎた頃になると、完全に濃霧。
ミルクのような霧で、カーブがまったく見えません。
街灯の明かりを頼りに時速70kmまで皆さんかっ飛ばすのですが、怖すぎ。
たまに、路上駐車してある車が霧の中からふわっと出てくると、マジびびります。