蜂の子

お昼ちょっと前に、業者がハチの巣を駆除してしまいました。
私のところに連絡が入らず、かつ実験をしていたので気づきませんでしたが、お昼休みに巣を見に行ったら、もう落とした後でした。
巣は何度も踏んづけられ、中のハチはすべて死亡。
成虫のハチはすごく怒って、周りをぶんぶん飛び回っています。
あなたは殺しすぎる!もう光弾も 蟲笛もきかない!


まあ、ハチの子が取れればいいや、ということで巣の一部を貰ってきましたよもちろん。


成虫の面を見る限り、どうやらこのハチはヒメスズメバチらしいです。巣の規模も小さいです。
成虫にごく近い幼虫(もうハチの形と色をしてるヤツね)を食べるほど私は上級者ではないので、いもいもした幼虫だけを回収。
紙の上に出すと、むいむい動き出します。
中に一匹、まさに今羽化するぞという幼虫がいて、びびりました。
こいつは窓の外に放り投げ、事なきを得ました。
むいむい動く芋虫は、水に沈めておくと静かになります(水死)。
やわらかくて潰しやすいので要注意。
中を開くととってもクリーミー


こんな感じです。今日はマクロレンズを持っていないので、接写が出来ません。

芋虫ですね〜。


「昆虫料理を楽しむ」のブログにも、大収穫の写真があります。
http://musikui.exblog.jp/4194805/
この巣はオオスズメバチか、キイロスズメバチでしょう。
ヒメスズメバチはここまで取れないようです。


けっこうスズメバチの巣というのは、ばらしていると臭いです。
虫臭さと獣臭さを足して二で割ったようなにおいです。
巣をばらして、残りの部分(巣の中板や、幼虫の残骸など)を森に戻して30分もすると、ものすごい数の虫が寄ってきました。
ヒラタさん親子はもちろんなのですが、ハエ、アリ、バッタ、我を忘れたオサムシなどなど。
彼らは一生のうちに一度ありつけるか否かのパラダイスごはんを発見し、まさにフィーバー。

再発見当初の某鉱物産地みたいな状況です。
恍惚の表情でハチの子を食べるヒラタさん親子。


最近、シデムシブログになりつつありますね。
木の棒でつついても誰も逃げないし。
普段はスズメバチの巣はアリ避けのために外が被覆してありますが、その牙城が完全に崩壊し、門番である成虫がいない状況。
まさに無法地帯。サザンクロスみたいになりました。


そして巣が壊されたことを認識できず、落ちた巣の残骸の周りをうろうろする成虫が数匹。
哀れを覚えます。


ごめんね。ウチの安管は厳しいからね。せめておいしく食べてあげよう。



(追記)
蜂の巣のかけらを拾ってきて家で眺めていたのですが、あらためてまじまじと見るときれいですね。
枯れ木を噛み砕いて唾液で固めたものだそうですが、使った素材の部位や種類によって緑−茶色−白がコントラストよく縞模様になり、独特の模様をしています。
労作ですよこれ。壊しちゃうのはもったいないです。