日本光学の意地

これはなんでしょう?

これは、ライカ M39 スレッドのレンズを、ニコン F マウント(メス)に付けるアダプターです。
もともとは、接写専用の撮影装置の「マルチフォト」のシステムに組み込まれていたものなのですが、訳あって私に酷使されています。
なお、フランジバックなんてひとかけらも考えられていません。
同様のマウントアダプターは、「ぼーぐ」とか「きんだい」とかで出てはいるのですが、明らかに加工が違います。
手間の数が違うのでしょう。
かちりとしたクリック感、強度などはメーカー純正品には及びません。
5倍を超える接写は、それなりのパーツの加工精度が必要です。
レンズを触ると像が動いてしまうのでは、撮影に再現性が出ません。


同じ試料なら、いつ撮影しても同じ写真が撮れる。これが科学写真の肝要な点です。


これと、RMS マウントアダプターと、ニコン F 用の蛇腹(いずれもマルチフォト純正品)の3つが、この間ヤフオクで出ていましたが、出品者はなんだかわからなかったようで、わかる人が数千円で落札していました。
購入した人はいい買い物をしたと思います(私は仕事で入札できませんでした)。