今日の一騎打ち

今日の一騎打ちは、65mm です。おまけにお気に入りの 55mm も混ぜてみました。
被写体は、緑簾石の上に生えた水晶です。

フォーカスが半端な位置に設定してあります。これは、フォーカスポイントを水晶に張り付いたホコリの先端にしてしまったからです。
これでいろいろ遊んでみました。
被写体中央部の解像度は、そうそうかわりばえしないのですが、画像周辺で露骨に違うようです。
マクロニッコール 65mm


コンピュタール 65mm


エルニッコール 63mm (F3.5)


マイクロニッコール 55mm (F3.5)


いずれも、f = 8 程度まで絞ってあります。
ボケはどれも褒められたものではないのですが、倍率色収差に関しては、マクロニッコール 65mm が群を抜いてよいです。
そりゃそうで、四兄弟はいずれもシノゴのレンズ。APS-C サイズの CCD で倍率色収差が目立つような設計が許されるはずはありません。
末端価格も10倍ぐらい開きがありますからねぇ。
ベストは四兄弟次男。次はマイクロ 55mm です。いずれも同じようなクセノター設計で、四兄弟のほうが設計が10年以上後なので当然といえば当然です。
色の出は、エルニッコールが一番青みが強く出ます。他は似たようなものです。
エルはそういう点では収差の補正状況は良くは無いのですが、このレンズはガラスの関係から紫外光をよく通すらしく、このレンズは一部のマニヤには重宝がられているそうです。
紫外光を光源にした鉱物の写真などを撮影する場合には、このレンズしかないでしょう。