忙しい

忙しいです。めちゃくちゃです。
なぜここまで仕事が堆積しているのかと。
累々と。
おっかしいなぁ。かなりの速度でやっているはずなんですけど。
レンズが届いてもまともに写真を撮っている時間がないです。
じっくりじゃなくてもいいんです。少し時間が欲しいです。


この3日間、X線結晶構造解析の手ほどきの講師をしておりました。
2つの新規サンプルを初めての人に実験から解析まで持って行って、R を 3% 台まで下げさせるという企画です。
くたびれました。
講習者は「なんだ、簡単じゃない」と思ったことでしょうが、その裏には私の工作があるんです。
3分間クッキングと同じですよ。
「こちらに出来上がりがございます」みたいな。
最初だからいい思いをしてもらいます。最初が大事。


で、最後にあるうら若き女性から質問を受けたのですが・・・
女性「「結晶を溶く」っておっしゃってましたが、何の溶媒で溶かすんですか?


orz


「溶く」じゃないです「解く」です。
解析だから「解く」んです。
英語でも solve なんです。


しかし、最近になって思ったのですが、結晶を見る目ってのは、人によってはなかなか身に付けられないみたいなんですよね。
顕微鏡の下の多数の結晶を見て、結晶を選び出す時も、きれいで質が良くて素性の良い形状で単結晶で・・・っていう条件があるんですが、そこら辺の感覚が身に付きづらいようです。
勘のいい人は大丈夫なんですが、「おいおい、それはどう考えてもダメだろ?」と思うような結晶を選んじゃう人も。
これはたぶん、みんな水晶掘りに行ったことないからですよ、きっと。
小学校の理科の指導要領で、「水晶の掘り方、ガマの開け方を身に付けさせる(2時間)」ってのがあれば問題なしでしょう。