日記が本になりました。

はてなダイアリーブック本文カラー印刷対応を記念して企画されたキャンペーンの本が届きました。
http://d.hatena.ne.jp/hatenadiary/20071213/1197525131
わーい。ありがとうございます。
これです。サイズがわかりやすいように比較としてルミちゃん16歳と一緒に撮影。

はてなは風まかせ」というところは気に入っているので、風力発電の表紙にしました。


このカラー印刷207ページの本の中には、私の日記28日分が詰まっています。
寝ぼけながら書いているこのチラシの裏日記に、製本にする価値があるかといえば否なんですが、タダだから怖いものなし。


製本は、日記を pdf 化して、それをプリントアウト。
これをくるみ製本して端を裁断してあります。
紙はけっこう重めのいい上質紙です。
pdf 化は、はてなの方(正確に言うとデジタオの方かもしれません)がやってくれるので、手間要らず。
コンピュータ技術の革新により、こういうオンデマンド印刷はだいぶ楽になりましたね。
余談ですが、私の本とか1500部ずつしか刷ってくれないので、印税がちょぼちょぼとしか入りません。もっと刷って。


印刷品質はこんな感じです。
次の写真は、以前の日記(http://d.hatena.ne.jp/doublet/20070618#p3)のモジズリの写真が印刷されたものの一部を、倍率2倍で撮影したものです。

ちなみにオリジナルの写真の当該部分はこっち。ピクセルがわかりやすいように倍にしてあります。

色はカメラとコンピュータの方でどうにでもなるのでいじっていません。
解像は100-150 dpi ってところでしょうか。
三原色をドットで表現するので、ピクセルによる jpeg ファイルとはだいぶ様子が異なりますが、日記上の写真の解像度をだいたい再現しているのではないかと思います。
ただし、ディスプレイ上で見えるか見えないかギリギリぐらいのものは、印刷により消滅します。
たとえば、以下の写真は、イオウゴケなんですが、右側に蜘蛛の糸が一本たなびいています。

これは印刷ではまったく出てこないです。
色は、まあまあです。びっくりするほど良くはありませんが、唾棄するようなものでもないでしょう。ちょっと鮮やかになりすぎてるかな。
これは、どこまで印刷に期待するかなのですが、pdf のプリントアウトなんで、銀塩引き伸ばしと同じというわけにもいきません。画像の解像度的に当然です。
そこそこのインクジェットプリンターで、写真専用の光沢紙にプリントさせたものより落ちるけど、普通紙に印刷させたものよりはるかにマシという感じです。
あと、コントラストの低い写真(空とか)は、印刷の筋が入っているのがわかります。


私の日記はこの半年間で似非写真ブログっぽくなり、写真が多いのですが、写真は勝手にリサイズされ、幅もしくは高さがいっぱいになるように縮小されます。
で、写真が多いと改ページが入ります。

だから、(大きい縦長の写真+本文一行+大きい縦長の写真)というセットがもし日記にあったら、(大きい写真1ページ+本文一行が1ページ!+大きい写真1ページ)というように印刷されます。
日記上の写真サイズを300ピクセル程度に落とさないと、今回のように200ページで一月分も入らないということになります。
で、210ページの印刷製本代が¥11300です。
カラー印刷1枚50円ですからね〜。


なお、Youtube のハリコミは自動的に消滅します。
よその URL のリンクを使った画像も同様。
あと、html タグ情報が見事に消えます。大きな字も、フォントも、上付き下付きも見事にぶっ飛んでます。
私の日記にはしばしば物理量の単位(たとえば g/cm3 とか)が出てきますので、これは困ります。


自分で pdf をいじればいろいろなレイアウトにできるのでしょうが、ここら辺はすべて人任せなので、そうも行きません。そこが残念ですね。
もっとも、自分で pdf をいじるなら印刷まで自分でやって、それを製本屋に持ち込んだ方が安いでしょう。くるみ製本代はレザック表紙で400円ぐらいですから。


(結論)きれいに仕上がったいい本になります。写真集にはなりませんのであしからず。
  完全手間要らずで便利ですが、自分でいじれない分だけレイアウトに不満が残るかもしれません。
  印刷を見据えて日記を書いたり、写真のサイズを揃えたりしないとダメということです。


キャンペーンに当選させていただいたのに悪口ばっかり書いて申し訳ありません。
実はけっこう気に入っています。大事にしたいと思います。
株式会社はてなのスタッフの皆さんにお礼申し上げます。