塩化アルミニウム

分光分析グレードの無水塩化アルミニウムが必要になり、市販特級のものを昇華精製しようと思いましたが、昇華管のパッキンがどこを探しても見つかりません。


しょうがないんで、「クーゲルでもいいだろ」と考え、クーゲルローア蒸留。
塩化アルミは工業的には熱をかけて、塩化水素ガスフローで蒸留するんですが、高真空なら100度でもスルスル昇華できます。
塩化鉄が混ざってるんで抜きたいんです。


で、ここからが本題です。
昇華後の塩化アルミがガラス壁に密着して、どうやってもクーゲルの玉から外せないんです。
玉の内壁に昇華した塩化アルミは石のように硬く、スパチュラでは歯が立ちません。
花崗岩を爪で引っかいているような感じです。


おかげさまで、玉を二つも割っちゃいましたよ。
あああ、これ特注なのに orz


塩化アルミはクーゲルで蒸留しちゃダメ、って教訓になりました。