巨神兵の身請け

martini さんのタレコミにあったマルチフォトを見に亀有まで行ってきました。
OA 機器屋さんに紛れ込んでいたもので、店の人もなんだかわからず、適当な値段をつけていたものです。


二階に通され、見てみると確かにマルチフォトの最後期型。
シノゴの方ではなく、135 サイズのものでした。
カメラは F3 の 190 万番台以降なので新しいです。
架台+ Macro N. 35mm+ BR-15+BR-16+透過照明+35mm 用コンデンサレンズ+電源電圧トランス+F3 の一式です。
一つ一つチェックして、その状態がかなりいいのにびっくりしました。
ほとんど使用されていません。F3 なんて新品同様です。
どうやらリース流れらしいのです。
こんなものをリースで借りる人なんてめったにいないでしょうから、下手すると数回しか動いてないかも。
そんな感じのものでした。


お店の人は「なんでしょうねこれ?」と言ってました。
私は「昔々に設計された、接写をする装置です。本来ならこれにレンズやアクセサリーを収めた木箱が付いているのですが、それがありませんね」とポーカーフェイスで返答しました。
お店の人「ずいぶん小さいレンズですね」
私「そうですね。これのもうちょっと大きいのがセットに入ってるんですが、ワゴンセールで一本1000円で売られていたようです」
お店の人「そんなにたいしたものではないんですかね?」
私「今は立派な顕微鏡がありますから、10年以上前に生産終了になっちゃったみたいで、部品がないので欠品部品の補充はできなくなっちゃいました」


で、値段交渉なんですが、私はこの装置の価値がわかっているのでそう値切るわけにもいかず、こちらも向こうも損しない8諭吉送料込みにしてもらいました。
おそらく仕入れは2−3諭吉でしょう。
この状態の F3 で4諭吉、青い子ミントが5諭吉、BR-15+BR-16 で2諭吉、それ以外のマルチフォトで5諭吉ってところが eBay 相場でしょうから、どちらもちょっと得をしている勘定です。
バラシ慣れたマルチフォトを苦も無くバラバラにして、梱包して帰ってきました。


F3 はマニュアルフォーカスのニコンカメラのフラッグシップ機。
私がカメラ小僧だったころの垂涎のボディです。
20年経ち、やっと手にすることができました。


これでウチにはマルチフォトが2台。
足はなぜか3セットあります。
垂直および水平方向にセットします。


martini さんありがとうございました。
135 サイズカメラマウントを1年近く探していたので、大変助かりました。