水晶、みーっけ!

水晶が落ちてたり、岩の隙間に水晶が張り付いているという状況は、石掘りの人にはおなじみなのですが、非石掘り人には理解困難でしょうから、写真を載せておきます。
水晶の構成成分である二酸化ケイ素は常温常圧の水にはほとんど溶解しないので、鉱脈が風化分解すると、最後の最後まで残るのは水晶なのです。
私は古い鉱山ばかり周ってますので、水晶しか見つからないことが多いです。


水晶って、こんな感じで岩の隙間に生えてます。
表面には、岩から染み出した鉄の酸化物がくっ付いています。
洗うときれいになります。
quartz_vein
脈状になるタイプと、芋のような空間に生えるタイプがあります。
ここは脈になるタイプ。
いずれも、高温で水が作り出したもの。
地下のひび割れを通って高温の水が水晶を少しずつ成長させていったものです。


雨水に洗われるとだいぶきれいになります。
quartz vug


いろいろなところに、泥を被った水晶があり、かち割ればいくらでも採れます。
quartz_vug


いずれも荒川です。
以前の採石場の横の露頭はほとんど荒川砕石の捨石に埋まりました。
以前に地権者が「もういくらでも持ってって。何してもいいよ。どうせ埋めちゃうから」って言っていたのは本当だったんですね。
鉱物採集の露頭掘りなんて、大規模開発に比べたら子供だましみたいなものです。
規模がぜんぜん違います。
私は別の場所で紫水晶を探してました。
白い水晶は写真だけでおなかいっぱいです。