もったいないよ

PN105/2.8A をばらして思ったのですが、このレンズ、絞りを改造するとどこまでも絞れるようになるんです。
ニコンは解像度に極端な変化を及ぼさない f = 11 までしか設定していません。
絞り環の溝を削って拡張すれば f = 32 ぐらいまで平気で絞れるようになるでしょう。
しかし、それは同時に、戻って来れない改造を意味しています。
被写界深度が稼ぎたい。うーん。


このレンズの解像度はたいしたものです。
Macro Nikkor 65mm も、S-Orthoplanar 60mm もこいつの敵ではありません。
これだけ焦点距離の差があっても、長い方のレンズが勝つってのは、どういうことなんでしょう。


ちなみに、PN105 で最小に絞り込んだ時の被写界深度はこんな感じ。
f11
これで等倍。f = 11 です。


これを、露光時間から推測して、二段絞った状態に無理矢理設定すると、こうなります。
f22


組み込まれている絞り自体は f = 11 以上まで絞れるものが採用されています。
しかし、f = 11 以上絞ると、解像限界がデジタルカメラでわかるぐらい落ちてきます。
おそらく、100 lpm あるかないかでしょう。
それでも、色の素直さとカリカリの解像は残っています。


シグママクロ EX DG 105mm をいじってから考えます。
瞳と CMOS の距離関係を考えたら、PN は回折の影響が出やすいのは確かですから。
ぶっこわすならシグマの方がいいし。


(おまけ)
最新の Micro 60mm F2.8G ED で等倍を撮るとこう。f = 22 です。
micro
このレンズはここから像がボケ始めます。