戦前のライツ顕微鏡

戦前のライツウェッツラーの顕微鏡対物レンズをチェックしていました。
直の焦点の結像がなかなかいいです。
高倍率玉ははっきり言ってダメなんですが、低倍率のものは捨てがたいものがあります。
以前、かなり解像するぜ、って書いたアレです。
http://d.hatena.ne.jp/doublet/20080114#p4
今日は No. 3 だったんですが、被写界深度の極端な浅さはあるのですが、像自体は素直。
像の湾曲がちょこっとありますが、それはまあしょうがないかな。
色収差はそこそこに補正されています。
leitz
ビネッティングがいい感じ?


で、竹村さんの本を読んでいたら、マクロ写真撮影のところに、このあたりのドンピシャなことが書いてありました。

ライツの戦前の対物レンズでは、No. 1 (x3), No. 2 (x6), No. 3 (x10) はきわめてすぐれ、最近のものでは3.5/0.1、10/0.25がこの目的によい。

もちろん、「この目的」ってのは、対物レンズの直焦点を使ったマクロ写真の撮影のことです。
うわー。よく調べてるな。


当家の在庫をひっくり返して No. 1 と No. 3 は見つけましたが、No. 2 は見出すことができませんでした。
わざわざ eBay で買うほどのものではないでしょう。