水晶の日本式双晶

Japanese-law_twinning
(Nikon Macro Nikkor 12cm F6.3(ap. = 3)/Multiphot/D3)


群晶にポツリと止まった一匹の蝶。


ちょうどハート型のキレイな外形をしているのですが、写真を撮るには難しい角度(盤に対し垂直)です。
前の水晶が邪魔して、うまく平板の面の反射が出せません。
しかも標本のちょうどど真ん中にくっ付いているのです。
鉱物標本としてはそれでいいのですが、撮影には端っこにくっ付いているほうが楽だったりします。


無名産地なんですが、なかなかいい結晶です。


こっちは乙女のもの。
twin2
(Nikon Macro Nikkor 12cm F6.3(ap. = 3)/Multiphot/D3)


小ぶりですがボテッとした感じがなんとも。


どんなレンズにもいいところもあればわるいところもあり、使いこなしは難しいです。
いいところは出したほうがいいに決まってます。
個性(癖)は隠したらいいのか、味として処理したらいいのか。
これをどうブツ撮りの表現の中にエッセンスとして加えていったらいいのか。
そして、優れたレンズでも使っているうちに使用頻度が低くなってしまうものもあり、癖玉でも頻繁に使用される、愛されるレンズがあります。


私にとって、この「マクロニッコール12cm」というのは特別の思い入れがあるレンズです。
初めて購入したマクロニッコールで、小さくてもずっしりした感触がかわいいです。
シノゴのレンズで、イメージサークルを稼いだ設計にもかかわらず、よく写ります。
この焦点距離のレンズではハズレを探すほうが難しいんですけど。
解像力および色の再現性では、残念ながらプリンちゃんには及びません。
最近になって、やっとφ52mm フィルターが付けられるようになりました。
ずっと大切に使いたいレンズなのです。