毒鉄鉱

pharmacosiderite
毒鉄鉱 (pharmacosiderite),KFe4(AsO4)3(OH)4·6-7(H2O), cub., P4-3m


なんか小さな結晶ばかりなんですが、強拡大するとさいころ状の結晶で、確かに立方晶っぽい感じですね。


鉄とカリウムの含水砒酸塩で、砒素をそれなりに含む鉱床の二次鉱物として見られます。
ルーペで見るとチカチカ輝いて、スコロド石っぽいのですが、結晶の形がだいぶ違い、観察力のある人なら間違えないかも。


以下は、訊ねられたレンズ情報用の写真です。




U5
Nikon U5 objective
オフフォーカスの軸上色収差がバリバリに出て、しかもイメージサークル狭し。


U10
Nikon U10 objective
軸上色収差は U5 ほど目立たず、イメージサークルはより広い。
解像力はこのクラスのマクロレンズでは並。


U20
Nikon U20 objective
再び軸上色収差がひどくなる。しかしこの焦点距離の絞りありレンズというのはそうそうないので、しょうがなく使う。


ただし、コントラストが低い物体(花とか)なら問題ないと思います。結晶を撮るほうが悪いのか。
LWD 対物、特に古い設計のものはおよそ軸上の色収差に悩まされます。
On focus の像に出る軸上色収差なら補正のしようがあるんですが、そうでないのはもうどうしようもなくて。
補償型の接眼レンズでもこれはちょっと難しいのではないかと。
しょうがないので私は LWD 対物ってほとんど使ってません。
平面物のピントかっちりのときの解像度はいいんですけどね。