75-80mm 等倍玉

95-105mm クラスのマクロレンズの等倍描写のよさは確かに認めるんですが、室内ブツ撮りをするには若干長すぎる傾向があり、75-80mm で等倍の玉を捜してみました。
今回の犠牲者は Leitz Photar 80/4, EL Nikkor 80/5.6, ノーリツプリンタレンズ 60-90mm/4.5-5.6, EL Nikkor 75/4 です。
倍率 1.2倍。絞りは F5.6 に揃えてあります。


Photar 80/4
photar_80


EL 80/5.6
EL_Nikkor_80N


ノーリツプリンタレンズ(ニコン製)
Noritsu Lab. Printer Lens H018038 60-90mm (f = 80mm) F4.5-5.6 (F = 5.6)
Noritsu_60_90


EL75/4
EL_Nikkor_75N


結果と考察

  1. 色が一番忠実に出るのはノーリツプリンタレンズ。その次は Photar
  2. 解像力は EL 80/4 が一番よい。想定外倍率なのに・・・次はノーリツ
  3. ボケは Photar がキレイなボケ方をみせる。ノーリツは素直。EL 75 はこの倍率ではボケが汚い
  4. コントラストと階調はノーリツが良い。次は EL80。


あれ?EL 75/4 がちっともよくないぞ。お気に入りなのに。


Photar はライツの逆テッサー、基準倍率1倍なんですが、そんなにカリっと描写しません。そのかわりキレイにボケます。
後ろボケがちょこっと2線かな。
これがライツのテッサーの味なんでしょうね。Elmar 65mm もこうなのかな。
クモの巣に付いた朝露のような被写体を撮る時には、Photar が一番やさしい描写をするでしょう。
で、問題はノーリツプリンタレンズなんですが、非常に良く写ります。びっくりしました。
ボケがちょっと硬いんですが、解像力、色の発色、コントラスト、すべて優れています。
回折を考慮しているのか、7枚絞りでマルチコートなんですよこれ。しかもズーム。
500円で購入したのですが、この写りなら3000円出してもいいですね。
これは少し使ってみてもいいな。