マクロニッコール 12cm、35mm、19mm

頼まれたんで紹介しておきます。
泣く子も黙るマクロレンズネ申、Dr. S. D. Klaus が eBay に表題レンズ3本と BR-16 を出しています。レンズは元箱つきです。
http://cgi.ebay.com/Nikon-Macro-Nikkor-f6-3-120mm-Nippon-Kogaku-12cm_W0QQitemZ120360917367QQcmdZViewItemQQptZUK_CamerasPhoto_CameraAccessories_CameraLensesFilters_JN?hash=item120360917367&_trksid=p3911.c0.m14&_trkparms=72%3A1205|66%3A2|65%3A12|39%3A1|240%3A1318
http://cgi.ebay.com/Nikon-Macro-Nikkor-f4-5-35mm_W0QQitemZ120360922715QQcmdZViewItemQQptZUK_CamerasPhoto_CameraAccessories_CameraLensesFilters_JN?hash=item120360922715&_trksid=p3911.c0.m14&_trkparms=72%3A1205|66%3A2|65%3A12|39%3A1|240%3A1318
http://cgi.ebay.com/Nikon-Macro-Nikkor-f2-8-19mm_W0QQitemZ120360928356QQcmdZViewItemQQptZUK_CamerasPhoto_CameraAccessories_CameraLensesFilters_JN?hash=item120360928356&_trksid=p3911.c0.m14&_trkparms=72%3A1205|66%3A2|65%3A12|39%3A1|240%3A1318
http://cgi.ebay.com/ws/eBayISAPI.dll?ViewItem&item=120360933648&ru=http%3A%2F%2Fshop.ebay.com%3A80%2F%3F_from%3DR40%26_trksid%3Dm38.l1313%26_nkw%3D120360933648%26_sacat%3DSee-All-Categories%26_fvi%3D1


いずれも日本光学時代のレンズですが、光学設計とコーティングはおそらく Nikon 銘の入っているものと同一でしょう。
彼が「このレンズはコンディションがよい」と言ったら本当に良いです。
このレンズの交換部品はニコンで在庫払拭しましたので、もはや修理を受けることができません。
もし興味のある方は、多少値が張っても、状態の良いものを入手されることをおすすめします。
リザーブはおそらく GBP 550 (8万円前後)というところでしょうか。
興味のある方はぜひどうぞ。


なお、12cm は野外で使う(0.5-2x)場合はベローズ繰り出しが長すぎるきらいがあります。
35mm は絞ったらびっくりするほど暗くなります。
19mm は野外ではほぼ使用は不可能。屋内でも強力な光源と剛直なステージが必須です。
等倍を超えるマクロレンズはおよそそのようなものです。
これはレンズの性能とかそういうものではなく、原理的なものなのでしょうがないです。
とはいえ、もし使いこなせれば、この種のマクロレンズの中でもかなりよい性能を与えます。


超マクロエンスーの憧れの名玉なんですよこれわ。古き良き時代の。


私の日記に訪れるマクロレンズヲタで、このページを読んだことがない方はゼッタイにいないと確信しているんですが、「そんなの知らないよ」とおっしゃられる向きに、ニコン千夜一夜の以下のページを引用しておきます。
http://www.nikon-image.com/jpn/enjoy/interview/historynikkor/2005/0507/

まぼろしマクロニッコール


 お客様に「マイクロニッコールがあるのに、マクロニッコールは無いの ?」と聞かれることがあります。実はきちんと存在しています。ここで、ちょっとだけ開発の裏側を見てみましょう。


 実はF用マイクロニッコールの開発時期と時をあわせて、顕微鏡部門でもマクロ写真装置開発の計画が進行していました。この開発が大型マクロ写真撮影装置(マルチフォト)につながります。妥協の無い商品開発は、まさしくニコンの伝統です。計画はラージフォーマットを基準としたカメラ(撮影装置)まで発展していきます。その開発の中で数本のマクロニッコールが誕生します。


 また、当時のカメラ部門でも35mm判マクロニッコール計画がありました。スペックの異なる3種類のマクロニッコールが設計・試作されました。光学性能は充分満足できるものだったと記録にあります。しかし、当社(顕微鏡部門)には既に本格的なマクロ撮影装置の計画があったのです。したがって、大変残念なことにFマウントのベローズに対応するマクロニッコールの商品化はされませんでした。しかし、マクロニッコールはその後、産業用、工業用には「プリンティングニッコール」へ発展し、写真用には大判カメラ用の「アポマクロニッコール」に発展していくのです。いずれにしても、高解像で光学系としては究極の姿でした。


最後の一行にニコンマニヤがしびれるんだな。
マクロニッコールは 12cm, 65mm, 35mm, 19mm の四本組みのレンズです。このうちの等倍基準の 12cm は対称設計で、これをもとにレンズ設計を詰めたのが貼り合わせを増やしたプリンティングニッコール(この日記ではプリンちゃんと呼ばれます)であり、Nikkor-AM 120mm です。
そういう位置付けにあるレンズなんですね。
ニコンが「まぼろしマクロニッコール」って明記するからには、マボロシなんです。


あきやんさんのサイトでも、ベタボメなんですよ。あきやんさんは常にベタボメなんですけど。
http://homepage2.nifty.com/akiyanroom/redbook/macro/macrofamily.html
http://homepage2.nifty.com/akiyanroom/redbook/macro/mc35belws.html
http://homepage2.nifty.com/akiyanroom/redbook/macro/mc120table.html


この間、あきやんさんのところでコラボで書かせていただいたのは、プリンちゃんとマクロニッコール 19mm の話でした。
http://akiroom.com/redbook/collection2/tnk01.html


ニコンエンスーの極みの Bjørn Rørslett 氏のサイトのマクロのところにも、トップで出てきます。
評価は最高の5です。「小さなレンズの宝石」なんですよ!
http://www.naturfotograf.com/lens_spec.html

Anyway, Macro-Nikkors are hard to locate today, and emptying your wallet by purchasing them together with a complete Multiphot setup may be the easiest option if you are looking for these tiny optical gems.

こいつに手を出すものはことごとく財布が空になるのです。ノロイです。


値の付き方は状態とキャップと箱の有無によるんですが、安ければワゴンセールで \1000 という話もありましたし、USD 1000 以上の高値で落ちることもあります。
上限5諭吉を目安としましょう。


ここまで宣伝を書けば売れることでしょう。
あんまり書きたくないんだな。じつわ。
マルチフォトのパーツまで値上がっちゃうので。