浅間山噴火

久しぶりに浅間が噴火しました。5年ぶりぐらい?
降灰は南東に散ってるようです。
48年の噴火は、高崎でも火山灰が1cmぐらい積もったらしいです。
あの山、怒り出すとかなり怖いのです。
中腹には、一抱えもあるようなパン皮状火山弾*1がいっぱい転がっています。


山頂には大きな噴火口があり、比高100mぐらいの大絶壁になっています。
壮大な眺めで、見るものすべてを圧倒させます。
穏やかなときでも、底に溶岩が見えることがよくあります。
楽しいんですが、火口を一週周ると火山性のガスの風下になって、むせます。
しかし、一週周らずにはいられない何かがあるのです。


もう20年ぐらい前ですが、火口までのダンダラの登りを3時間かけ、観測カメラのあるところまで登ったら、ワイシャツ・スーツのスラックス・ネクタイ姿のサラリーマンが一人でゴルフクラブを持って、噴火口にゴルフボールを打ち込んでいました。
うちっぱなしですかそうですか。
ビビりましたね。
何かつらいことがあったのですか?と聞いてみたかったです。
だって、あの山は峠の茶屋に車を置いて、木も生えないようなガレ場を3−4時間かけてゆっくりゆっくり上がっていく山ですから。
おそらく仕事でつらいことがあって、ゴルフクラブとボールと水を持って4時間かけて登り、少し噴火口に打ちっぱなしてすっきりしたら、3時間かけて下るのでしょう。


鉱物採集の人は、中腹に転がっている瀬戸物質の捕獲岩片に含まれる大隅石で有名ですね。


完全犯罪を志す人は、噴火口に人を突き落とすという話もありました。
火口の中、人が落っこちていてもゼッタイ拾えません。


「浅間嶺にけぶり立つ見つ」は、ちょこっとぐらいがいいですね。

*1:表面だけ先に冷え、中がまだ熱いのでフランスパンの亀裂のような模様の多く入った火山弾。