来週は飲み会なのよね。どうしよっかな。


塩を買いに行って、海水のスプレードライものを見つけました。
「海水成分そのままだからおいしい」のだそうで。
普通、海塩は濃縮すると結晶化して落ちてくる塩化ナトリウム分を使います。
で、ナトリウムの塩化物はここにだいたい入ってくるのですが、マグネシウム塩(塩化物と硫酸塩)は溶解度と存在量の違いから母液に残ります。もし煮詰めても水和物しか取れません。
これがにがりです。
塩化ナトリウムそのままでは塩っ辛すぎてしまいますし、海水成分をそのまま乾燥させたのではマグネシウムの濃度の高さのために渋く、かつ湿気を引っ張ってしまいます。
どこまでマグネシウム分を落とし、どのくらい残すか、ここにおいしい塩作りの秘訣があるのだそうです。
塩は明治時代から最近まで専売でした。イオン交換により海水から純粋な塩化ナトリウムを取り出す技術は進歩したのですが、古くからのおいしい塩の作り方の技を大部分失ってしまいました。
純度が高いのは化学反応だけでいいです。