帰ってきました。疲労で出先で猛烈な睡魔に襲われ、意識を失ったのは秘中の秘です。


今回困ったネタ:とにかく装備不備
学生さんに「バーベキューで使う火ばさみ持ってこい」って指令を出したんです。
ゴミ拾い用の。
そしたら、バーベキューをするものと勘違いして、昼飯を持ってこないヤツが3人もいたのにはビビりました。
私はもちろん昼飯も持ってこいって言ったんです。
で、私の朝飯と昼飯をあげたんですが、礼もまともに言えないのな。
おかげで私は菓子パン半分で丸一日歩く羽目になりましたよ。


言うこと聞かないし、施してもらうのが当然だと思っている学生さんを連れて山に行くのは危ないです。
装備の不備のツケがこっちに回ってきちゃう。
次は、事前指令で「確実にこれだけは用意すること。用意できなければ朝の段階で不備者は行動中止」と言っておかないと事故が出ます。
次回は山荘の鍵を開けさせてタイラッピョウというコースも考えたんですが、タイラッピョウに上がるんならそれこそ装備を事前チェックまでしないとヤバいかも。
そこまで考えて、「ああ、この間のトムラウシの事故の根はこれか!」と思いましたです。
ただし、職業ガイドなら、そこまで読んで車に予備装備を二人分ぐらい積んでおかなければダメよ。
女子学生はお洒落さんですが基本的に薄着で、秋の山は連れて行くのが怖いです。
多めに着てって、タケノコ状態で私が脱いで渡したんですが、こういうのはなしにしたいです。
ある冬山で、遭難者を担ぎ下ろすときに人のいい救助者が自分の装備のグローブを遭難者に付けさせ、救助者が下山の際にひどい凍傷にかかり、ザイルで下降の際に指を落とした(重度の凍傷で指が凍結硬化をすると、ザイルで指がもげるらしい)って以前の話を思い出しました。
「そんなのはアホだ。人が良過ぎる。装備の不備は本人の責任だ」って意見を言ったんですが、もしかすると私みたいなのがそういうのをやりやすいのかもなぁ、と反省したのはナイショです。
今回は手袋を忘れるヤツが4人は出るだろうと考え、4ペアのスペアを持っていきました。忘れたのは5人。私のシンサレートも貸しました。
私は素手でした。まあ、カメラいじってましたし。


天気が荒れなくてよかった。
曇りから雨になり、途中雪に変わらなくてホントによかった。


やっぱり山は単独行に限りますね。たとえハイキングでも。
死のうが熊に喰われようが、自分の失敗と不運を自分のみの責任に帰することができる。
これは極めて当然の話なんですが、やっぱりこれが気楽でいいです。