Printing Ektar

というわけで(どういうわけだ)、PE90/3.8 を撃墜(オト)してみました。
長いバレルレンズ好きです。この感じだと、Planar ベースの凝った設計っぽい雰囲気。



↑業者さんの撮影した写真だけど、落札者だから使っていいっしょ。


設計倍率は 2.15x。
んじゃ、PN95/2.8A とどう違うのよ、って考えもあるんですが、まあそれは言いっこなし。
こいつは f22 まで絞れますもん。2倍のキメ玉になるかもしれないですし。
この種の等倍〜1/2倍レンズだと、Zeiss S-Planar 74mm, 120mm, Nikon Printing Nikkor 95, 105, 150mm, Repro Nikkor あたりが競合製品になるのかな。


落札して気付いたんですが、martini さんが Printing Ektar が好きなんですよね。
製版レンズみたいな Printing Ektar と、もろ等倍リレーのバレルレンズみたいなものとがあるんですが、これは後者のほう。
何の種類があるのか、いまだによくわかりません。
たまに、Short Conj. と銘打ってあるのは、短共役長のことで、被写体と像の距離が狭い設計だと思います。
これはそういうのが書いてないから、モロに普通の2倍リプロレンズのはずです。
どこまで収差補正がされているのかは見ものですが、PN95/2.8A の鬼設計と比べるのは酷というものでしょう。


まぁでも、 89mmF3.8(x0.5)の完全ひっくり返しだと思うナぼくわ。
だから、89mm 持ってる人はあえて買わなくてもいいのではないかと。


(追記)書籍 Techniques of Special Effects of Cinematography より引用。
工学としての映画に関する本で、この本のオプチカルコピーのところにこのレンズらしいものが出てきます。

映画フィルムのオプチカルコピーでは、Printing Ektar か Nikor(Printing Nikkor のことだと思われ)が良いよ、という話で、これらが収差補正などに優れる、という話ですね。んで、等倍は 103mm、縮小拡大は 90mm が良い、と。
ただし、この 90mmF3.5 というのが、90mm F3.8 のことなのか 89mm F3.8 のことなのかは不明。