せみヌード

去年から「セミの野外変態写真」が撮りたい撮りたいとずっと考えているんですが、なかなか現場に立ち会うことができません。
昨日は深夜に徘徊していましたが、ゴキブリだらけ。
私、東北日本をずっと住みかにしていたので、林の中に数多くのゴキブリがいる状況が信じられません。ありえない!
前職場は昆虫に関してはこれ以上望めないような良環境だったのですが、現在はそれほどでもありません。
しかし、職場をくるくる回っていたら、一本のモクレンの木にセミの抜け殻がいっぱい付いているのを見出しました。
10個以上付いています。
ほかは少なくて、イチョウは全然ダメ、サクラはポツポツといった感じです。
Laurelin さん情報ではメタセコイアに多量に湧くそうですが、このあたりはないんですよね。


今晩は仕事をしながらこのモクレンの木を見回るとしますか。


→みっけたー。
やっぱり情報どおり、メタセコイアにいっぱいくっついていました。感謝感謝。

一回 プライベートヌード 撮らせてヨ


連れて帰ってきました。
ただいま観察中。アブラゼミなんですが、パステルグリーンがすげーきれい。
連れて帰ってくる前に羽化しちゃいましたが、こんなの。


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透かすと真っ白。これに緑→黄色のグラデーションがアクセント。
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→30分もしたら、茶色くなっちゃいました。つまんないの。
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この感じだと化学反応による呈色ですね。
何と何の反応で、発色団はなんなのでしょうか?


そろそろセミファイナル。こっちむけ、こっちむけ。
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ルビーみたいな3つの単眼はこの時点が一番きれいです。
これって、目自体は無色透明なんですけど、バックグラウンドが赤らしいです。


茶色くなり、ぎちぎち言い出して歩き出したので、ベランダに枝ごとそっと出してやりました。ありがとね。
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こうやって見ると、緑→黄色系のパステルグリーンは、ずっと死ぬまで残っているっぽいですね。
羽化時は羽の色が白色なのでそれがはっきり目立ちますが、すぐに褐変してしまうのでそれに隠されて目立たなくなってしまうということのようです。


ぬぎっぷりは明日の日記に載せました。


あわてて写真を撮ったのでまともな写真になりませんでした。曲がってるし orz
どうも自分の写真は切り方が中途半端すぎるんです。
明日は撮影台+プリンちゃん完全セットアップしてから拾ってきましょうかね。


今回は Micro Nikkor 60mmF2.8G/D3 です。f = 11 で。
このレンズは 0.5倍、f = 11 が最高にいいですね。


(追記)セミの3つの単眼って、こんな感じです(ヒグラシ)
three tiny gems 1
http://d.hatena.ne.jp/doublet/20070731#p1


(メモ)

  1. アブラゼミメタセコイアが大好き。なぜだ?うまいのか?
  2. 日暮れと同時に木に登り始めるので、そいつの身柄を拘束する
  3. 羽化の初期にいたずらすると羽化を失敗するので、そこは手を出さない
  4. 幼虫の背中が割れて出てくるまで15−20分。そこから羽を伸ばしきるのに20分。褐色化するのに1時間。
  5. 羽化はものすごいストレスとプレッシャーがかかっているっぽいので、ちょこまかいじらずに放置しておけ。