神頼み

http://www.asahi.com/national/update/0711/TKY200607110366.html

 天文台の調査によると、研究を手伝った大学院生の口座に振り込まれた謝金185万円を自分の銀行口座に返金させ、うち176万円を大学院生の旅費にあてたほか、研究の成功祈願のお札代(8000円)、研究メンバーの結婚式の祝電代(約1000円)など、研究業務とは無関係の支出にもあてていたという。


「研究の成功祈願のお札代」は研究費から捻出してはいけないらしいです。
それにしても8000円は高い札ですね。
神主さんに祈祷してもらったんでしょうかね。
神頼みと言えば、大きな船は神棚が置いてあることが多いです。
「宗谷」や「しらせ」にももちろんあります*1
この神棚もダメですかね*2


旅費は正直なところ、書類書きがめんどくさくて、そうしたくなる気持ちもわからなくないです。


しかし、このあたりはつつけばいっぱい出てくるような気もするんですけどね。
逆に、ポケットマネーを研究に使っているケースもよく知ってますよ。
「早急に○○が必要なので、ちょっとそこのDIYショップに慌てて買いに行く」っていう使い方をしたくなるのは当然です。
研究が止まっちゃいますからね。
建物の老朽化で水道がぼっきり折れて水が噴出しても、管理係が直しにくるのは一週間後。
あなたならどうしますか?
出張旅費を規定に従って計算すると、必要経費より若干多めに支給されます。
その差額をプールしておいて、研究室の雑費に回したくありませんか?
けっして推奨しているわけではありません。念のため。


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060711i201.htm

 またお札の購入については「望遠鏡の開発実験のためだけで1、2年費やしており、何としても成功したかったので買った」と釈明している。


 これに対し、文科省は「科研費の目的外使用については周知徹底を図っていたつもりだが、残念」としたうえで、「研究に付随するものは申請すれば認められるが、(お札などは)常識で判断してもらわないと……」と話している。

 教授がお札を買っていた秩父神社は、「星の神様」とされる「妙見様」という女神をまつっている。


 小暮智一・京都大名誉教授(天文学)は「今回のケースは明らかに『研究目的』から外れており、少額といっても許されるものではない。だが、研究者は長い時間をかけて一つの実験に没頭することが多く、神頼みしたくなる気持ちは理解できる」と話している。


そういえば、以下のニュースの100円は、結局研究費に回してるんですね。


http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-15285-storytopic-1.html


ガラス器具を割った学生に対してガラス器具価格のある割合を研究室に上納させるって話は、いろいろな所で聞きました。
罰したいわけでも、お金を徴収したいわけでもありません。
割られても、補充する研究費が無いからそうするのです。
そういうのもこれからはまずいですよ。

*1:前者は戦時中に作られたので神道はOK。後者は海自所属艦。

*2:科学研究は人間がしているため、宗教と完全に分離させるのは言うほど簡単ではないということを最近実感しました。昔、所属していた研究室も、年始は清め酒を用意してましたし。

なの

そもそも分子はナノメートル程度の大きさなので、分子はナノマテリアルといってもよい。ただし、分子を取り扱う従来の化学は個々の分子を独立に制御するという視点がない限りナノテクノロジーと同義ではない。

*

http://www.itmedia.co.jp/news/0308/01/nj00_ikumicro.html


ちょっと古いネタですが、知りませんでした。
マイクロ毛利館長(笑)。
ナノ毛利館長もできるのかな。
船の博物館の「宗谷」を見に行くついでに、化学未来館*1にも顔を出してくださいね。
はす向かいですので。

*1:未来館売店の「トルマリンゴ」は撤去したんでしょうかね。

幽霊


一部では有名な ES-335 (?) を弾く幽霊ギタリスト。
だんだん壁がはげてきたので、彼の身に危険が迫りました。
死んでもなお得意な弾きまくる彼も、年貢の納め時かもしれませんね。
そして、左の女性ボーカルの人もよく見ると不思議です。
あなたは、いったいどこに立っているのですか?