マクロニッコールスレッド
このような記述を発見(竹村嘉夫編・「顕微鏡写真」共立(1969))。
まだ長男次男 12cm, 65mm のローレット目が細かかったマルチフォト初期は、末っ子は産まれていなかったのでしょう。
この本、マルチフォトの記述がいっぱい出てきて面白いです。
ああ、ミクロター使いの martini さんがいるのにミクロターのところの途中で切っちゃってすいませんでした。
1ページまるまる出しておきます。
http://farm4.static.flickr.com/3219/2911231491_6c578ff6a6.jpg
この種の直焦点使用接写って、技術的には古いのですが単純ですので、決して息絶えることはないと思います。
撮影者にわかりやすいんですよね。
同軸落射照明のためにわざわざ無限遠補正系で平行光線にするってのは、あまりわかりやすくはないですし、互換性に乏しく応用が利きません。
さあどれだ?
第2回引き伸ばしレンズ選手権@50ミリ玉。
今回はきっちりとした用法、がっちりとした撮影台、設計倍率です。
倍率5倍に設定。もちろんいずれもレンズはリバースです。F5.6に固定。
ボディは、ちゃんと撮像素子1ピクセルが映像上の1ピクセルに対応する SD14 です。
写真は光軸上のピクセルクロップ。
ピント位置は10マイクロメートル以内にあわせてあります。
解像力が一番ダメな子、旧 EL Nikkor 50/2.8(エルニッコールタイプ)でした。
新 EL Nikkor 50/2.8(ダブルガウスタイプ)とアポロダゴン(ダブルガウス)は解像力は僅差で EL のほうがいいかな。
色にじみはアポロダゴンの方がはるかによく補正されています。
旧 EL Nikkor 50/4 (テッサー)は値段のわりにバランスいいです。
という決着になりました。コントラストはアポロダとエル 50/4 がいいです。
階調もやはりこの二本がいいです。
アポロダゴンがいいっていうのは国産を愛する私からするとあんまり面白くないです。むっ。
しかし結果は結果。
アポロダゴンはやはりいいです。
この感じだと、300lpm まで届いているんじゃないかな。
ただし、強い光がレンズに入るとやはりコントラストが下がるのよね。経験上。
ついでに言うならテッサーの安物引き伸ばしレンズ、EL Nikkor 50mm F4 もけっこういいんですよ。
メル友情報では、こいつも紫外域の光線を 63/3.5 並に通すって話だし。
もうちょっといじってわかったこと。
引き伸ばしレンズを用いた等倍を超える接写は、リバースマウントで行うこと。
でないとレンズの性能が出ません。
特に露骨に順と逆の差が出るのは、EL Nikkor 50mm F2.8N です。
ライカネジが切ってあるので、順に付けたい気持ちはわかるのですが、等倍超えたら逆にしましょう。
フジの引き伸ばしレンズはリバースができないのが多いので、そういう点では不便。