こんなところに・・・

学生さんと話をしていたら、ひょんなことから水晶の話になった。


「水晶なら、ウチに大量にあるから、ほしけりゃやるぞ」とオレが言ったら、学生が
「私の実家のそばにも紫水晶がありますよ。こんなぐらいの(指で大きさを示す)」ときた。
「えっ?君んちの実家、何処?」
「○○○です」


○○○町は、昔々に掘った金山が山奥に3つほどあるが、聞いた感じではそことは違うらしい。
それ以外はほとんど鉱山跡が(県の資料や鉱山誌などには)知られていない*1


完全にノーマーク産地だったので、そこにそんなに大きな紫水晶があるなど、思ってもみなかった。
まあ、その種の話は話半分ということが多いので、あまり当てにはしないけど、
半分としてもいいサイズだ。
これで透明で色が濃かったら、産地で宴会してもかまわない。


今度はそこに行ってみます。


聞いてみるもんだね。


PS) 「鉱物と妻と、どちらが大事か」


上記議題で、カミさんと話になった。
オレは、「いや、オレはお前の方が大事だよ」と言った。
すると向こうは、
「崖に、今にも落ちそうな所に乙女鉱山*2の20cmのすごくきれいな双晶*3と、
私が引っ掛かっていたとします。どちらに先に手を出しますか?」ときた。
「そりゃ迷わず、双晶でしょう」
それで喧嘩になった。


カミさん、そういう細かい設定はしない方がいい。
現実味を帯びてしまう。


20cmなら、双晶だろ。

*1:県別鉱山誌の出版されている県で、金山がいくつかある「町」ということで、だいたい場所はわかるでしょうか

*2:山梨北部の古い水晶鉱山跡。大きな水晶と共に日本式双晶のような珍しい水晶が多産した。

*3:結晶学的には二つの結晶方位の異なる結晶がある種の規則性を持って接合したものをいう。水晶の話に出てきたら、だいたいは日本式双晶を指す