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アンディスカヴァード・ソウル

アンディスカヴァード・ソウル

リッチー・サンボラは、もちろん Bon Jovi のギタリストなんだが、ジョンより声がでかく、歌もかなりうまい。
おさえめおさえめのギタープレイも、嫌みでなくて好感が持てる。


もちろん逆のケースもある。
以前、NITRO というバンドがあり、ここでは超絶ギターテクニックを誇るマイケル・アンジェロというギタリストと、8オクターブの声域を自慢とするボーカルが、合戦のような不思議な雰囲気を作っていた。
さて、音楽性はというと、掛け合い漫才の様だった。
面白いんだ、これが。ジャンルは HR/HM なんだけど。
ボーカルは完全に裏声の高音から、意味も無く最低音までガクリと下がるし、ギターはむちゃくちゃ難しくて、しかもヘナチョコなソロを弾く。このぶつかり合いだった。
二人とも、技巧にかけてはすごいモノがあるんだけど、センスが皆無に近い。
クリス・インペリテリはまだましなほう。


「Mr. Big や Bon Jovi, Van Halen があれだけ売れたのは、やはり作曲者の音楽センスの問題だ」という当たり前の事実を、逆説的にわからせてくれる点では貴重なバンドだった。
みんな廃盤になっちゃったけど、また聴きたいな。