人間犬に行ってきます。


→人間ドックに行ってきました。
相変わらず硫酸バリウムのディスパージョンがまずくて閉口しました。
バリウムのコップは非常に重く、密度3ぐらいありそう。
重晶石は、自分で採集するのは楽しいですが、自分に盛るのはちょっと勘弁。
胸部X線は今回で終わりにしたいです。
次回からは拒否する予定です。


気になっていた「痛くない注射のやり方」について、看護婦さんに聞いてみました。


「そんな方法はありません!」と言われましたが、顔が笑っています。
で、いろいろ教えてもらいました。


「まあ、一本試しながら打ってみますか。例えば筋肉注射なんかだとね、こうやって筋肉をつまむの。」


で、オレの筋肉を大きくつまみ上げます。やや痛い。
そのすきに、彼女は21ゲージの針のついたシリンジを用意します。


「つまんで緩めたところで、注射を打つ。」


つまり、つまんで痛くして、これを緩めた痛みの緩和を補うように、注射針を刺す手法のようです。
図に書くと、こう。


この手法だと、つねられて痛いのか、注射が痛いのかわかりません。
それが狙い目なのだそうです。
「注射が痛いのはイヤだが、それ以外なら多少痛くてもいいや」という心理を逆手に取った巧妙な手法です。


針を刺す速度、液を注入する速度のコントロールも重要で、これも実技を交えて教えていただきました。


そんなことを話していたら、奥から女医さんが出てきました。
彼女も痛みを感じさせづらい注射のテクニックについては哲学があるようです。


「もう一本打ってみますか?」と、笑いながら聞かれましたが、ご遠慮しました。


注射針は用途によって違いますが、皮膚に対してある角度を持たせて刺します。
また、このとき、シリンジの針先カットと皮膚のなす角も重要らしいのです。
前者は注射次第らしいですが、後者は90度(つまり、肌に対して針先の切り落としが垂直になる)か、45度が主流らしいです。
これも注射によって使い分けるようです。


このネタは、注射を打つ人みんなが手法論を持っている話で、みんな喜んで教えてくれます。
つぼにはまった話題らしいです。
ただし、この話題を注射前にするのは危険なので、気をつけましょう。