大量のガラス器具(水銀温度調節器、真空ライン、ベックマン温度計など)が捨てられているのを見て、「もったいないなあ」と拾っている夢を見た
なんじゃそりゃ。
真空ラインはガラスコックのものだったが、オレは Young 社のグリースレステフロンコックのヤツのほうがいいな。


ニュースでは、科学者の論文捏造事件が多く取り上げられている。
ES 細胞の捏造疑惑は韓国では大問題らしい。
http://www.asahi.com/paper/editorial20051224.html
予算重点配分の余波かもしれん。
大金が無いと科学の主流についていけない時代だからなあ。
これでプロジェクトが取り潰しになれば、路頭に迷う科学者も大勢出るだろう。

いうまでもないが、科学は信頼の上に成り立つ。黄教授の問題を他山の石に、日本の科学界も、研究に不正を潜り込ませない方策を真剣に考える時期だ。

論文投稿と掲載が性善説の上に成り立っているのは確かなのだが、重要な研究ほど他人の追試を受けやすくなる。ここで再現性がないのがわかると、普通は研究者はこっぴどく恥をかく。おかしなデータは誰も相手にしなくなる。これを科学の「自浄作用」という。このシステムが、現在の競争的研究費用を決定する際に何の影響も及ぼさないというのはちとまずい。が、生き馬の目を抜くようなバイオの業界でこれを期待するのは酷というものだろう。

政府は今後5年間、科学技術の研究開発に25兆円を投ずる方針を掲げた。財政が悪化するなかでも、未来への投資として例外的に認められた。この資金を正しく効率的に使うのは、科学者が国民に負う義務である。

ごもっとも。お金を湯水のように無駄遣いしている某研究機関に言ってやれ。国内生産分の無駄遣いならまだ許せるかな。
とはいえ、効率効率では、科学者の生きていく隙間がなくなってしまう。適当なあそびがあり、研究の狭間に生じた研究者の好奇心や探究心をある程度満たせるぐらいのゆとりがないと、のびのびとした研究はできないものらしい。国内の企業でも、その辺をわかる企業が増えてきたのは喜ばしいことだ。


ES 細胞の件に話を戻すと、お国柄を理由とする考え方もあるようだ。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=70983&servcode=400§code=400
儒教というのは、科学に向くのだろうか。


国内でも、JST のお金をもらっている某さんの研究がはてしなく捏造に近いとか 2 ch などではよく書かれている。
明らかに内部の関係者も混じっていると言う点では内部告発に近い。
ホントかウソかは不明だが、ホントだったら大変な話だ。
学生さんの出すデータを鵜呑みにしてはいけないし、教授が馬鹿なことをやり始めたら、それ以外のスタッフは羽交い絞めにしてでも止めなければならない。
クロスチェックをかけるのなら、そこが一番重要だろう。